第4章:日常と非日常
第97話「霊力と霊術」
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ったのだろう。
「なななな、何やっちゃってるの!?」
「いやぁ、さすがに二度はないと思いますよ?」
「当たり前だよ!?というか、一度もやっちゃいけないよ!?」
見事な驚き様だ。...と、そうこうしている内に来たな。
「...って、皆揃って来たのか。」
「鮫島さんが皆を拾って車で来たんだよ。」
「なるほどな。」
そしてその鮫島さんは既に去っていると。...執事の鑑だな。
「...結構な大所帯で...。」
「くぅ。」
「あ、那美さん、おはようございます。」
司がご丁寧に挨拶を交わし、他の皆もそれに倣う。
「もしかして、皆霊術を?」
「アリシアは強制。アリサとすずかは希望。司と奏は見学って所です。」
「アリシアちゃんは相当な霊力を持っているからねー。使えるようにしておいた方が、自衛の意味も兼ねて便利なんだよ。」
葵が久遠とじゃれ合いながら補足する。
「それにしても、どうしてここを...。」
「あまり人が来ないのと、霊脈がここにあるからよ。それに神社だから、何かと霊術と相性がいいのよここは。」
「そうなんだ...。」
椿の説明に、漠然とだが理解したらしい那美さん。
一応人払いの結界を張っているため、見られてしまう事はない。
「じゃあ、早速始めるわよ。まずは、各々霊力を感じ取ってもらうわ。」
「あたしも手伝うよ。あ、優ちゃんは傷を治してて。」
「まじか。じゃあ、口頭だけでも教えるよ。」
少しでも代償の傷を治しておけと言われたので、大人しく治す事にする。
「私はどうすれば...。」
「見学する、でいいと思いますけど。」
「くぅ。」
縁側に座った僕の膝に来た久遠を撫でながら、僕は那美さんにそういう。
「霊力を感じ取るって具体的にどうすればいいの?」
「僕の時は契約で感じ取れるようになったけど、多分普通なら霊力を循環させるように流し込んで、どんな感じの力なのか分かるようにする感じかな。」
これなら人体に害が出る事はないし、安全に確認ができる。
「わ、わ、わっ!?」
「自覚できたかしら?アリシアはそれだけ膨大な霊力を持っていたのよ。」
すると、椿が僕が言っていた方法を実践したのか、アリシアから霊力が渦巻く。
...ホントに、僕を軽く超える霊力量だな...。
「まずは深呼吸をしなさい。まだ扱えないのだから、私が抑え込むわ。」
「う、うん....。」
アリシアが深呼吸を繰り返すと、その呼吸に合わせて徐々に霊力の波動が治まる。
その横で、アリサとすずかも霊力を感じ取っていた。
「なんだか、不思議な感じ...。」
「“湧い
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