第4章:日常と非日常
第97話「霊力と霊術」
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も明日来るようだ。
いつも思うけど、男女比がひどいなこれ。
だからこそ前世が男の司と会話するんだが...司もあんまり会話をしてくれない。
まぁ、今は女性として生きているから、“男同士の会話”にはならないから仕方ないと言えば、仕方ないとも言えるが。
「...ところで、巳一刻って何時なの?」
「...午前9時だ。まぁ、分からないのも無理はない。」
「十二支の図を時間に当て嵌めてるからね...。アリシアちゃんには分かり辛いかな。」
すずかが分かりやすく説明する。...すずかは国語が得意...というか、読書が好きだからそういった知識も身に着けていたみたいだな。
「じゃあ、霊力関連の話については一端終わりだね。」
「そうね。だからって猫の海に飛び込まないの。」
「ぶ〜。」
偶々猫がほとんど集まっていたので、アリシアがそこに飛び込もうとする。
それをアリシアが止めた。
「ちょうど皆の餌の時間だね。取ってくるけど、皆もあげてみる?」
「いいの!?やってみたい!」
そういうすずかに、アリシアは目を輝かせながら言う。
そう言えば、以前プレシアさんに聞いた話だと、アリシアはリニスさんの素体である山猫...所謂生前のリニスさんを飼っていたとか聞いたっけ。
もしかしなくてもアリシアは猫派なんだろうな。
この後は、皆で猫の餌やりなどを楽しんで、その日は解散となった。
翌日、僕や椿、葵は一足先に八束神社へと来ていた。
「どうでもいいけど、最近八束神社がたまり場みたいになってる気がする。」
「確かに、最近よく来るよね。」
先日の事件もそうだし、アリシアの弓の特訓でもよく来ていた。
ここまで来ていると、その分...。
「那美さんともよく出会うよな。」
「...今度はどんな用なのかな?アリシアちゃんの特訓は終わったと思うけど...。」
那美さんはアリシアの特訓の時とも出会っている。
さすがに何度も何かしらの用事で来ているから、今回も何かあると思っているみたいだ。
「優輝の腕の傷の治療と、今日は霊術を教えるのよ。」
「腕の治療と...霊術を?」
「くぅ?」
いつの間にか来ていた久遠と共に、那美さんは首を傾げる。
「無茶の代償で負った怪我は普通の治療じゃ治らないんです。だから、霊脈とパスを繋いで霊力を腕に流し続ける事で、少しでも治りを早くしているんです。」
「代償って...一体何を...。」
「人の身で神の力を扱ったのよ。これでも軽い方よ。本来なら治らないわ。」
椿の言葉に那美さんは固まる。
まさか、そこまでやばいものだとは思っていなか
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