暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第97話「霊力と霊術」
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
葉に、アリシアやアリサも“確かに”と頷く。

「魔力はリンカーコア、霊力は生命力から出るエネルギーだ。例えるなら、魔力は血液、霊力は元気そのものって所だな。だからなんとなく違うってわかる。」

「...あれ?だとしたら、霊力って使い続けたら...。」

「寿命を縮めるわ。私たちが見てきた陰陽師にも、そういった人間はいたわ。...と言っても、余程身の丈に合わない上に無茶をしなければ、衰弱する程度で済むわ。」

 ...なんだか、霊力や霊術に関する講座みたいになってきた...。

「つ、使うのなんだか怖いなぁ...。」

「寿命を縮めるほどの霊力の消費なんて、滅多にないわよ。多分、あったとしてもそれをしなければ死ぬような事態よ。」

「あ、安心できないなぁ...。」

 普通に戦闘する限りでは、そんな寿命を削る事にはならない。
 先に気絶してしまうからな。大規模な術を使わない限り。

「....この際だから、教えちゃう?自衛にもなるよ?」

「アリシアは絶対ね。アリサとすずかはどうするのかしら?」

「えっ!?私、絶対なの!?」

 椿と葵の言葉にアリシアは驚愕する。

「アリシア、貴女の霊力は膨大よ。それこそ、今の優輝を軽く超えているわ。ただ持っているだけでは、アリシアに害もないわ。」

「だけど、その力は霊的なものを引き寄せる可能性がある。だから、霊力を扱えるようにして、いざという時の自衛に使ってほしいんだよ。」

「ゆ、幽霊とかが...。」

 幽霊がやってくるのは嫌なのか、椿と葵の言葉にアリシアは顔を引き攣らせる。

「もちろん、人前では使えないけど...。」

「....あたし、やってみようかな...?」

「...私も...。」

 しばし考え込んだ後、アリサとすずかは椿の誘いを受ける。

「使えるものは使えるようになっておきたいからね。」

「それに...皆が使う魔法とか、結構憧れてたりしたから...。」

 魔法を知っていても、使えない。助けにもなれない事を考えるともどかしいだろうな。
 しかし、憧れているのも事実らしく、大人びてるアリサ達でも子供らしい所があるんだなと、つい僕はそう思ってしまった。

「魔法と関わってから、なのはちゃんとあまり会えなくなってきたよね...。」

「魅了が解けてからは、余計によ。こっちは成り行き上仕方ないけど。」

 すずかの言う通り、三年生の冬辺りから、なのはは魔法へと関わっていったのか、それなりの頻度で休むようになり、付き合いが悪くなっていた。
 その事もあり、魔法を持たない者として、疎外感があったのだろう。

「今日だって、管理局の手伝いでしょう?」

「うん。私たちは断ったけど、なのはちゃん
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ