第4章:日常と非日常
第97話「霊力と霊術」
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=優輝side=
「それでね、私が四射三中、先輩が二中で見事に私が勝ったのだ!」
「ホント!?やったねアリシアちゃん。」
すずかの家にて、先日あった競射の話を、アリシアは胸を張りながら話していた。
アリサもすずかも、結果を何気に気にしてたからな。
「いやぁ、十日間頑張った甲斐があったよー。」
「僅か十日で休んだ分を取り戻すどころか、先輩を超えるなんて...。」
「ちなみに、高校生と同等以上の腕前だぞ。そのレベルは。」
僕の指摘に、アリサとすずかはさらに驚く。
ちなみに、今この家に来ているのは他に司と奏、椿と葵だ。
「まぁ、かやちゃんがみっちり教えたのなら妥当だけどね。」
「いや、普通は十日であそこまで上達しないわよ?人間なら先に体が壊れるわ。」
「えっ!?そんな厳しかったの!?」
衝撃の事実に今度はアリシアが驚く。
「まぁ、アフターケアが良かったからねぇ...。本来なら筋肉痛になっていたんだから、無理するはずだったのに、それがなかったからね。」
「凄っ!?優輝のマッサージ効果凄っ!?」
「っ....!?」
...導王時代の経験を合わせてマッサージしただけだが、想像以上の効果だったらしい。
それと、司と奏がなぜか反応した。
「どうかしたか?」
「あっ、いや、なんでもないよ?」
「....そういえば、前世でやってもらった事が...。」
「司はまだそこまで上手かった時じゃないけど、奏の時は...まぁ、それなりだったな。」
「ええっ!?」
僕の言葉に、司はバッと奏の方を見る。そんな司に、どこか奏は自慢げに見えた。
...何をそんなに意識してるんだ?
「私もやってもらった時があったけど...充分上手かったよ!?それで上手くなかったなんて....今は、一体どれほど....。」
「....恥ずかしくて言葉に言い表し辛いなぁ...。」
「アリシアがこういう程って...余程気持ちよかったのね。」
なお、僕自身もやってて少し恥ずかしかった。
そういや、前世でも同僚とかにやった後の会話が気まずかったな...。
「魔法とか霊術の代わり...だったんだけどなぁ...。」
「さすがに卑怯だからやめた...だっけ?」
「そうそう。」
弓が上手い椿に教えてもらっている時点で十分卑怯とか言ってはいけない。
そういえば、あの後質問攻めに遭った椿だが、色々とはぐらかして逃げた。
「霊術で思い出したけど、私って結構霊力持ってるとか言ってたような...。」
「言ってたねー。」
そういや、結局聞きそびれてたけど、アリシア
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