第一章
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しなければなりませんな」
「うむ、その通りじゃ」
国親は難しい顔のままで家臣達に答える。
「そうせねばならん」
「絶対に」
「然るべき時に」
「しかしそもそも馬に乗れるのかどうか」
その時点で不安だった。武士ならば必須のそれですら。
「そして槍もじゃ」
「親泰様が懸命に教えられていますが」
「どうなのでしょうか」
「弟に教えられるか」
国親はこのことにも深い憂慮を感じた。
「まさに愚兄賢弟じゃな」
「殿、そのお言葉は」
「決して」
「わかっておる。だがそれでもじゃ」
言わずにおれないというのだ。長宗我部家の主として。
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