第四章
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「だからだ、いいな」
「香辛料もですね」
「そうするのだ」
こうしてでした、香辛料も国で植えられて皆が使える様になりました。王様はとにかく食べることが大好きであらゆる美味しいものを皆が食べられる様にしていました。
するとです、大臣は王様にワインについて言いました。
「王様が植えさせて国民達にも飲ませているワインですが」
「どうしたのだ?」
「よりよく保存出来る様にした者が出まして」
「そうなのか」
「はい、ガラスの瓶を造りまして」
「その中にワインを入れるのだな」
「そのうえでコルクで栓をします」
そうするというのです。
「こうすればよりよく保存出来てです」
「美味いのだな」
「左様です」
「ではそのワインを飲んでみよう」
王様は言いました。
そして実際にワインを飲みますと。
「これは美味い」
「これまでのワインよりもですか」
「遥かにいい、しかも」
「しかも?」
「ガラスだが」
王様はワインを入れているボトルにも注目しました。
「これも奇麗だな」
「透き通っていてですか」
「これを大々的に造ればどうだろうか」
考えるお顔になって言うのでした。
「人気が出るのではないか」
「それでは」
「うむ、ガラスも造るのだ」
こう言うのでした。
「勿論ワインはこれからはだ」
「ガラスのボトルに入れてですね」
「そしてコルクで栓をするのだ」
そうしようというのです。
「そして売るのだ」
「それでは」
こうしてです、ワインはガラスのボトルに入れられてコルクで栓をされて売られる様になりました。すると国民の皆はそのワインに舌鼓を打ち。
ガラスの奇麗さにもうっとりとなりました、国の至る場所にガラスが飾られてキラキラととても奇麗に輝く様になりました。
そしてです、このことを聞いてです。
他の国から観光客が大勢来ました、観光客達は口々に言いました。
「ガラスが奇麗と聞いて」
「ワインが物凄く美味しいって?」
「海の幸も山の幸も美味しくて」
「香辛料をふんだんに使った肉料理が絶品らしいけれど」
「全部観て食べたい」
「その為にこの国に来たんだ」
こう言って食べて観てです、ガラスも買って。国に物凄いお金を落としていきました。道が整備されていたので観光客の人達も行き来しやすかったです。
そのうえガラスやワインのことが観光客の人達のお国でも評判になりまして。
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