第四章
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たらいけませんね」
「うん、じゃあね」
こう言ってだ。二人は手をちゃんと洗ってからだ。
またジョーイへの極秘追跡取材を再開した。だが、だった。
証拠は全く手に入らない。見事なまでに。塵一つとしてだ。
それでだった。夜になりこっそりと買って来たコンビニのお握りを食べるその中で梨本は困った顔になってアンパンを食べる記者に言った。
「もうすぐジョーイの今日のスケジュールは終わりだよ」
「はい、終わりですね」
「遂に今まで証拠は手に入らなかったね」
「何一つとして」
「いや、ガードが固いっていうか」
「尻尾を掴ませませんね」
「狐みたいだよ」
梨本は困った顔で言った。お握りは彼の好物の梅だが今はその味も感じない。
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