第六章
[8]前話 [2]次話
友希も彼がまんざらでなくだ、二人は何時しかだった。
交際する様になった、だが寛騎はここで友希に尋ねた。
「僕はね、もうね」
「年齢のことですか?」
「ああ、三十だからね」
今年で、というのだ。寛騎は休憩時間に一緒に休憩に入っていた友希に店の裏で話した。
「十四離れてるから」
「そうですか?」
友希は寛騎の言葉に怪訝な顔で返した。
「十四離れてるから駄目ですか」
「やっぱり年齢はね」
その違いは、というのだ。
「あるから」
「いえ、別に」
「別にって」
「いいじゃ。知り合いにもっと離れてる人いますよ」
「本当に?」
「二人共初婚で」
しかもというのだ。
「男の人が三十六で女の人が二十歳で」
「十六歳もなんだ」
「離れてますよ」
「それ本当?」
「はい、けれど普通にです」
年の差があってもというのだ。
「お幸せですよ」
「それだけ離れてる初婚って」
「ありますし」
「それでなんだ」
「別に私達でもいいんじゃないですか?」
これが友希の言葉だった。
「私のお父さんお母さんもそういうこと言わない人ですし」
「それじゃあ」
「はい、醍醐さんさえよかったら」
「僕さえなんだ」
「そうだったら」
「ううん、じゃあ」
実は友希の性格もスキルも容姿も好きだ、可愛いと思っている。それならだった。
「僕でよかったら」
「これからも宜しくお願いします」
「それじゃあね」
「これからお昼二人一緒なら」
シフトでそうした時はというと。
「醍醐さんのお弁当も作ってきますね」
「そうしてくれるんだ」
「はい、そうします」
こうして寛騎と友希の関係は決定的なものになった、そしてそのまま関係を深めていって友希の両親にも挨拶をしたが。
その両親もだ、こう寛騎に言った。見れば友希の母親は彼女そっくりだった。
「それなら」
「友希ちゃんがいいというのなら」
「悪い人ではなさそうだしな」
「それじゃあね」
交際を認められた、だが結婚については友希が高校を卒業してからとなった。もっともその間に交際が終わることも寛騎は危惧していたが。
だが二人は交際していき友希が高校を卒業するとだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ