第一章
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言い合いは続いた。だがどれだけ続けてもだった。
結局ジョーイの性別はわからない。しかもそれをテレビやラジオ、ネットで聞かれてもだ。本人は思わせぶりな顔で、思わせぶりなファッションと声でこう言うのだった。
「どちらでしょうね」
こう言うだけだった。不思議な笑顔で。
「わからないですよね」
「おい、自分では言わないぞ」
「これは煽ってるな」
「絶対にそうだな」
「間違いないわ」
ファン達はこのことはわかった。ジョーイがあえて性別を言わないでそれで自分に対する話題にしていることは。それはわかったのである。
だがそれでもだ。わかったことはこれだけでだ。
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