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やり遂げる
第一章

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                 やり遂げる
 中谷優樹はお母さんに尋ねました、その尋ねたことは何かといいますと。
「学校の勉強はどうしたら出来る様になるの?」
「学校の成績をよくしたいのね」
「うん」
 まだ幼いお顔で、です。優樹はお母さんに答えました。
「最近もっと成績よくなりたくて」
「塾は行ってるし」
「そのせいで成績上がったけれど」 
 中の中から中の上位になりました。
「もっと成績よくしたいんだ」
「それでどう勉強したらなの」
「もっと成績あがるかな」
「それはやっぱり覚えることよ」
 お母さんは自分の子供に笑顔で答えました。
「何といってもね」
「覚えればいいんだ」
「学校の勉強はね」
「漢字とか?」
「そう、覚えることよ」
「じゃあ教科書読めばいいんだね」
「そうよ」
 お母さんはにこりと笑って答えました。
「読んで書いてね」
「覚えればいいんだ」
「そうすれば絶対に成績が上がるわ」
「じゃあ教科書を最初から最後まで読めば」
 それでとです、優樹はお母さんの言葉を聞いて考えました。
「成績上がるんだ」
「そうして覚えたらね」
「そうなんだ」
「そしてね」
 お母さんは優樹にさらに言いました。
「漢字や数学のドリルもよ」
「ドリルも?」
「最初から最後までね」
「やればいいんだ」
「まずは最初から最後までやることよ」
 こう言うのでした。
「教科書を読むこともドリルを解いていくことも」
「どっちもなんだ」
「そうすれば絶対にね」
「学校の成績上がるんだ」
「今以上にね」
「覚えて」
「そうなるわ」
 実際にというのです。
「だから優ちゃんはまずはね」
「教科書を最初から最後まで読んで」
「ドリルをやっていくのよ、一日少しずつでもいいから」
「ドリル一枚でも?」
「そうしていけばいいの、とにかく続けたらね」
 そうしたらというのです。
「絶対によくなるから」
「学校の成績も」
「宿題もやって」
「そうよ、宿題も忘れずにやって」
「そうしていったら」
「今よりも成績がよくなるわ」
「うん、僕やってみるよ」
 優樹はお母さんに素直に答えました。
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