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銀河HP伝説
人格形成!最強の単語が出来上がるまで。
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くなっていた。
「あの、提督・・・・。」
人気のない休憩室の一画に自分よりはるか上の階級の将官を連れ込んだカリンは腕をつかんでいた手を離した。視線を俯かせている。
「どうしたんだい?何か悩み事でもあるのか?」
「それが・・・・。」
カリンはますます頬を赤らめる。そして意を決したようにアッテンボローを正面から見つめてきた。うるんだ瞳、熱を帯びた頬、綺麗な髪からは甘い匂いが漂ってくるのは気のせいだろうか。いつの間にかアッテンボローはしびれた様に彼女の瞳を見つめ返していた。いや、瞳から目をそらせないでいる。
「実は・・・私・・・提督の事が・・・・・。」
「カリン・・・・。」
これが恋というモノなのか、これが恋愛というモノなのか、もう何も考えられない。これは不味いのではないか?そう、艦隊司令官ともあろうものがまだ十代の女の子と、こうして、こうして――。

コウヤッテ――。

「おい。」
急接近する二人の顔の距離が10センチを切ったところで、不意に声がかかった。アッテンボローの全身を強烈な電流が駆け抜けた。それは今まで感じていた痺れとは180度違うものだった。
「何をやっているのかね?カーテローゼ・フォン・クロイツェル伍長殿、そしてダスティ・アッテンボロー中将殿。」
ワルター・フォン・シェーンコップ中将が入り口のドアにもたれかかり、腕組みをしながらこちらを見ている。その顔には一点の柔らかさもない。
「シェーンコップ中将。私たちが何をしようともあなたの知ったことではないはずです。」
カリンが先ほどまでとは180度違う性質の声を出す。
「むろんそうだろうとも。あくまでプライベート時には、だがね。しかし、俺の記憶違いじゃなければ、君はまだ勤務中だったはずだ。アッテンボロー提督は知らないがな。」
シェーンコップ中将は腕組みをした手をほどくと、つかつかと歩み寄ってきた。
「頭のよく回る娘だ。」
吐き出されたのは40%のあきれと10%の怒り、50%の当惑さがミックスされた吐息だった。
「ええ、こうでもしなければあなたは私にまともに対峙してくれませんから。」
「え!?」
我ながら間の抜けた声だったとアッテンボローは思う。だが、そうはいっても「え!?」は事実だった。この一言で今まで自分がどれだけ間抜けで自惚れだったのかを自覚しないわけにはいかなかった。
「よりによってアッテンボロー中将をダシにするとは、いやはやとんだおてんば娘だな。あるいはじゃじゃ馬、と言った方がよいかな。」
「おいおいおい!!それはあまりにも――。」
「閣下は黙っていてください。」
鋼鉄の声がアッテンボローから言葉を奪い去った。
「カリン、まさか、君は・・・・・。」
「だましてしまってごめんなさい。でも、こうでもしなければ父と話すことはできませんから。・・
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