暁 〜小説投稿サイト〜
IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第二話 初日は波乱の日
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は付くほどの有名人だ。けど、いくらなんでも大袈裟ではないだろうか。

聞いてるだけでも「結婚して」だの「北九州から来た」だの「貴女の為なら死ねる」だの……織斑先生が頭を抱える理由も良く分かる。

私がISに乗り始めたばかりのころ、一度だけ当時まだ現役だった織斑先生と対戦する機会があった。

その後幸運にも定期的に指導してもらえる事になったのだが、織斑先生は案外教えるのが上手かった。だから教師に向いてない事はないと思うけど……これは少々予想外である。

と、そんな事を考えている内に私の番が回ってきた。

「神宮司楓です。日本の代表候補生を務めています。経験だけは長いので何かあったら相談に乗れると思います。どうぞよろしくお願いします。」

うん、まあこんな物でしょう。

こうして、私のIS学園での生活は波乱から始まった。










「貴女、ちょっとよろしくて?」

「……セシリア・オルコットさんですね。構いません。」

一限目が終わった休み時間。教室も廊下も織斑さん目当ての他クラスの女子……ひいては上級生までもが遠巻きにひしめいている。そんな中で一人本を読んでいた私に、金髪を縦巻きロールにした少女が話しかけて来た。

……縦巻きロールなんて初めて見たなぁ………。

などと場違いな感想を抱きつつ、本から目を外してオルコットさんを見上げる。その目を見た瞬間気付いた。

あ、この人は、『今時の女性』だ。

いわゆる女尊男卑思想の持ち主だ。女性が女性であるというだけで偉いと思っている人。……私が二番目に嫌いな人達だ。

「日本の候補生とお聞きしましたが……なるほど、少しはものを知っている様ですわね。」

「………何か用ですか?」

「いえ、日本の代表候補生がどんな方なのかと思いまして……想像ぐらいには出来る方の様で安心いたしました。」

……なるほど、挑発と偵察を兼ねて、と言ったところですか。ならば、こちらにも用意はあります。

「………イギリス代表候補生、セシリア・オルコット。名門オルコット家の出でISランクはA+。現在確認されている中で最高のBT兵器適性値を保有し、専用機はBT搭載型試験一号機の《ブルーティアーズ》。」

「………!?」

驚いたでしょうか?そうでなければ困ります。折角苦労して調べたのですから。

「データで見る限り射撃型ですね。第三世代兵装のブルーティアーズ……機体名もここから来てるんですね。流石に詳細は分かりませんでしたが何らかのレーザー兵器ですね。」

「……どうして……そこまで……」

「ライバルになりそうな人は全員チェックしました。後めぼしい所では中国、ドイツ、イタリア、ロシア、アメリカ、インド………。」

「……
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ