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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第二話 初日は波乱の日
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は付くほどの有名人だ。けど、いくらなんでも大袈裟ではないだろうか。
聞いてるだけでも「結婚して」だの「北九州から来た」だの「貴女の為なら死ねる」だの……織斑先生が頭を抱える理由も良く分かる。
私がISに乗り始めたばかりのころ、一度だけ当時まだ現役だった織斑先生と対戦する機会があった。
その後幸運にも定期的に指導してもらえる事になったのだが、織斑先生は案外教えるのが上手かった。だから教師に向いてない事はないと思うけど……これは少々予想外である。
と、そんな事を考えている内に私の番が回ってきた。
「神宮司楓です。日本の代表候補生を務めています。経験だけは長いので何かあったら相談に乗れると思います。どうぞよろしくお願いします。」
うん、まあこんな物でしょう。
こうして、私のIS学園での生活は波乱から始まった。
「貴女、ちょっとよろしくて?」
「……セシリア・オルコットさんですね。構いません。」
一限目が終わった休み時間。教室も廊下も織斑さん目当ての他クラスの女子……ひいては上級生までもが遠巻きにひしめいている。そんな中で一人本を読んでいた私に、金髪を縦巻きロールにした少女が話しかけて来た。
……縦巻きロールなんて初めて見たなぁ………。
などと場違いな感想を抱きつつ、本から目を外してオルコットさんを見上げる。その目を見た瞬間気付いた。
あ、この人は、『今時の女性』だ。
いわゆる女尊男卑思想の持ち主だ。女性が女性であるというだけで偉いと思っている人。……私が二番目に嫌いな人達だ。
「日本の候補生とお聞きしましたが……なるほど、少しはものを知っている様ですわね。」
「………何か用ですか?」
「いえ、日本の代表候補生がどんな方なのかと思いまして……想像ぐらいには出来る方の様で安心いたしました。」
……なるほど、挑発と偵察を兼ねて、と言ったところですか。ならば、こちらにも用意はあります。
「………イギリス代表候補生、セシリア・オルコット。名門オルコット家の出でISランクはA+。現在確認されている中で最高のBT兵器適性値を保有し、専用機はBT搭載型試験一号機の《ブルーティアーズ》。」
「………!?」
驚いたでしょうか?そうでなければ困ります。折角苦労して調べたのですから。
「データで見る限り射撃型ですね。第三世代兵装のブルーティアーズ……機体名もここから来てるんですね。流石に詳細は分かりませんでしたが何らかのレーザー兵器ですね。」
「……どうして……そこまで……」
「ライバルになりそうな人は全員チェックしました。後めぼしい所では中国、ドイツ、イタリア、ロシア、アメリカ、インド………。」
「……
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