暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1651話
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星の接収が済んだら、世界中にバートン財団……いや、デキムへ今回の件で感謝のメッセージを通信か何かで表明したらどうだ?」
「それは……」

 俺の言葉に、サリィが多少ではあるが引き攣った笑みを浮かべつつ、それでもすぐに否とは言えない。
 まぁ、色々と悪ふざけじみた挑発行動ではあるが、それでもどこかに隠れたデキムに対してダメージを与えられると考えれば、決して悪い選択ではないのだから当然か。
 本拠地のX-18999コロニーを捨ててからのデキムの行方は全く分かっていない。
 そうである以上、連合軍としては俺の意見を安易に却下は出来ないといったところか。
 挑発でデキムがそう簡単に引っ掛かってくれるとは思えないが……それでも、この件が失敗しても、連合軍には特に何か被害がある訳でもない。
 つまり、駄目で元々なのだ。
 だからこそ……

「分かりました。上の方に掛け合ってみます」
「うわぁ……」

 サリィが頷いた瞬間、デュオがそんな声を出す。

「どうした?」
「……いや、デキム・バートンだっけ? そいつに同情するよ。全世界で晒し者になるんだぜ? 間違いなくバートン財団はこれからの行動をやりにくくなるぜ?」
「ふんっ、自分の中に正義があれば、そのような状況であっても問題なく行動出来る筈だ」

 五飛がそう告げるが、デキムに正義の心などというものがある筈もない。
 あるのは、ただ純粋に地球を自分の思うがままにしたいという征服欲の類だろう。
 ……もっとも、敵としては相手が弱い方がいいのだから、俺に文句はないのだが。
 それこそ、出きればもっと小物になって欲しいと思ってしまうのは、仕方のない事だろう。
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