暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1651話
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は随分と大胆だな」

 デュオも呟きながら周囲を見回していた。
 この小惑星の中に入るまでは、俺の特別訓練が嫌だとか言っていたデュオだったが……中に入った事により、それは取りあえず忘れる事にしたらしい。
 騒がれないって意味では、こっちの方も気楽なんだけどな。

「それだけ本気だったんだろう」

 デュオの言葉にそう返したのは、予想外な事に五飛。
 原作だと五飛はバートン財団に協力してたし。多少ではあっても、何か思うところがあるんだろう。
 ……いや、そうでもないか?
 そもそも五飛がバートン財団に協力していたのは、世界国家の兵士がいらないという政策に納得が出来なかったからだ。
 完全平和主義とまではいかないが、それに近い思想故の行動。
 プリベンターという組織があったのが、完全平和主義ではなかった証だろう。
 もっとも、プリベンタ−の存在は裏に隠されたもので、表には出ていなかったらしいが。
 ともあれ、国に兵士はいらないと言われ、それが納得出来なかった五飛はバートン財団に協力した。
 この辺り、世界国家の状況から五飛を引き入れたのは、デキムが決して無能だった訳ではない証だろう。
 無能でなくても、小物であるのは変わらないんだが。

「アクセル代表!」

 通路の先で、サリィが手を振って俺達を待っているのが見えた。
 シャドウミラーと連合軍の間に挟まれて色々と苦労してはいそうなんだが、それでも特に疲れたところは見せない。
 結局有能なのは間違いないんだよな。

「悪いな、遅れたか?」
「いえ、問題ありません。今は占領するために連れてきた人達が、降伏した人達から色々と話を聞いているところですし」

 トーラスそのものは何機か連合軍にもあったが、その生産設備というのはなかった。
 それをこれから連合軍が使っていくのだから、色々と調べたり、聞く事はあるんだろう。

「MDの方はどうなった? 本格的な制御システムはあるのか?」

 バルジの謎の消滅により、そこから逃げ出したOZの兵士達は、MDのトーラスを引き連れてOZの基地へと逃亡した。
 だが、逃亡が遅れて逃げ出す事が出来なかった者もいるし、バルジの消滅で受けた衝撃が大きく、自分から投降した者もいる。
 そんな者達から持たされたMDのトーラスだったが、MDのシステムは当然バルジにあった。
 有人機の方からもある程度の調整は出来るが、残念ながらそれはある程度でしかない。
 根本的にMDの調整をするのであれば、どうしてもシステムの大本の部分が必要だった。
 そしてこの小惑星ではトーラスを作っているのだから、そのシステムがあるのかもしれない。
 そんな思いで尋ねると、サリィは頷きを返す。……複雑な表情で。

「ええ。システムは見つけたので
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