第一話 風の勇者現る
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風鈴山
森沿いの道を登山をしている親子が居た。
「うああなんでこんな山なんかに来るんだよ〜」
少年がリュックサックを背負ってへばっている。
「良いじゃないかたまにはこういう登山も〜」
「父さんね〜今はゲームとか面白いこと一杯あるのに!」
「ゲームじゃこのロマンは伝わらないよ〜」
「もう!!」
その時だった。
親子の身体を風が包み込んだ・・・
「・・・風?」
少年が振り返ると風と共に1人の少女が現れた
第一話 風の勇者現る
「とお!おりゃああ!!」
親子は唖然としていた。目の前で年端も無い少女が物凄い身体能力を披露している。
「よっと!ほいっと!!」
胴着姿で森の木から木へ猿の如く飛び移る少女。まるで野生動物の動きだ。
「な!なんなんだあの姉ちゃん!!」
「ん?」
少女は親子に気づくと親子の前に降り立った。
「うわ!!」
胴着姿の少女はニンマリ笑って親子を見ていた。
「あの・・・君は?」
「私ですか?南楓です♪」
「姉ちゃんゴリラかなんか?」
「こら!」
少年の言葉に楓は笑った。
「う〜ん強いて言うなら・・・野生児かな♪」
「マジ!!」
「待ちなさい・・・その胴着・・・」
楓の胴着には『音』と刺繍が入っていた。
「はい!私ソニックアーツの門下生です」
「ソニックアーツ・・・あのミッドチルダの・・・あったんだ・・・」
ソニックアーツとは近年生み出されたシューティングアーツ、カイザーアーツ、ストライクアーツと並ぶ武術であるがまだ発展途上のため正式な流派ではない。
「・・・そうか・・・この先がソニックアーツの道場ですか・・・」
「ソニックアーツに何かようですか?」
「この子にソニックアーツを学ばせようと思って」
「「え?」」
父親の意見に思わずぎょっとする楓と少年。
「ちょっと!父さんそんな勝手に!大体ハイキングが目的じゃ!!」
「ハイキングはついでだ!」
少年の抗議に父親は笑って突っぱねた。何故かその光景が羨ましい楓。
「私達の自己紹介がまだですね・・・霧島玄です」
「霧島風太郎です・・・」
「けらけらけら♪じゃあ!こっちです」
っと言って楓が木に飛び移るが・・・
「ちょっと姉ちゃん!そんな動物じゃないんだから!」
「ははは!ごめんごめん!」
と言って地上に降りてきた楓は道場まで案内した。
道場への道で・・・
修行の為か険しい道を歩いている楓たち。
「う〜ん・・・っと・・疲れた〜」
「なに?最近の子はこれくらいで音を上げるの〜
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