第一話 風の勇者現る
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自分の居場所・・・自分の家族・・・それが一瞬で奪われた・・・
『ジイイイイイイイイイイイ!!』
崩れる楓の周りを宇宙人が囲んだ。
「姉ちゃん!姉ちゃん!逃げようよ!!」
風太郎が楓に呼びかけるが楓は絶望している。
(・・・楓・・・)
「誰!?」
楓の頭に何かの声が響く。
(・・・楓・・・)
「みんな!!」
「ごめんなさい・・・私のせいで・・・」
(楓・・・俺達はお前のせいだと思ってない・・・)
「え?」
(・・・今あの子達を守ってやれるのはお前しか居ないんだぞ・・・)
「私・・・く!!」
「姉ちゃん!!」
風太郎の叫びに楓が走った。
「!!」
楓が宇宙人に跳びかかった。
「はあ!!」
『ジイイイ!!!』
楓の拳が次々と突き刺さり、最後の蹴りで宇宙人が弾み楓は弾んだ宇宙人をそのまま掴みとり宇宙人の身体を叩き付けた。
「姉ちゃん!」
「く!!」
風太郎を守るべく楓が再び宇宙人の攻撃を防ぐと再び跳びかかった。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
楓の蹴りが宇宙人を吹き飛ばした。一心不乱に宇宙人に襲い掛かる楓。
「であああ!!でああああああああ!!」
「・・・姉ちゃん・・・」
楓の戦う姿に風太郎は圧倒された。
悲しみ・・・憎しみ・・・孤独・・・虚しさ・・・
風太郎は楓からそんな気持ちしか感じられなかった。
しかし・・・
『ジャアアアアアアアアア!!!』
楓たちを巨大な宇宙人が襲った。
「逃げて!!」
「「!!」」
風太郎と玄が回避すると楓が宇宙人に跳びかかった。しかし大きさが違い過ぎる為楓は手も足も出ない。宇宙人に握られる楓。
「ぐ・・・あ・・・!!」
このままでは潰される・・・その時・・・
『キエエエエエエエエ!!』
『グルオオオオオオオ!!』
『ガオオオオオオオオ!!』
咆哮と共に三匹の獣のロボットが現れた。ロボット達は宇宙人に攻撃を仕掛ける。
『ジアアアアアアアアアアアア!!』
『グルオオオオオオオオオオオオオ!!』
宇宙人に豹型のロボットが飛び掛り楓を解放し鳥型のロボットが楓を回収した。
「なに・・・いったい?」
『キエエエエエエエエエエエエ!!』
鳥型のロボットが咆哮をあげると楓は七色の空間に送り込まれた。
「姉ちゃんが消えた・・・うあああああ!!」
「ぐ!!」
風太郎と玄に宇宙人が襲い掛かると豹型、ピューマ型のロボットが二人を守った。
「味方・・・なの?」
風太郎は3体のロボットに安心感を覚えた。そして安全な場所ま
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