第一話 風の勇者現る
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」
「煩い!姉ちゃんみたいな体力馬鹿じゃないんだ!!」
「いつもゲームばかりしてるからだろ〜」
「うしゃしゃしゃしゃ〜あ!付きましたよ〜」
「「あ!」」
楓の案内に到着したソニックアーツ道場。
「お!戻った?楓!」
「おう!兄弟子!!」
と言って楓が兄弟子達の元に駈け寄った。
「うわ〜男ばっかり・・・って女姉ちゃんしか居ないじゃん」
楓以外はほとんど男性のソニックアーツ道場。すると師範らしき人物が現れた。
「おや〜こんなところにお客さんかな?」
「え?はい!私の息子にソニックアーツを学ばせようと」
「父さん!勝手に決めるなよ!」
と言って風太郎が抗議する。
「まあ最初からは無理だな・・・そうだ見学しては」
「う〜ん」
っとつまらなさそうに風太郎はソニックアーツの組み手を見学するのだった。
「はあ!やあ!!」
風太郎は楓の姿に何故か引かれた。
「楓が気になるかい?」
「え?そういう訳じゃなくて・・・何と言うか・・・あの姉ちゃん変わってるな〜って思って」
「そういう考えか〜」
「え?」
「楓を知っている子は楓を『悪魔の子』というからな・・・」
「え?あの姉ちゃんが悪魔?そんなわけ無い無い」
一緒に居る時間が僅かながら楓からはアホな部分しか感じない風太郎。
「まぁなんと言うか・・・人には影の部分がある・・・だが楓はそんな事を気にしなかった」
小休憩でアホ面している楓の姿にボケーとしている風太郎。
「それにしても楓が笑ってたか・・・」
「どうしたんだよ?」
「いやな・・・楓が笑うようになったのは最近なんだよ」
「ええ!!うっそーー!」
「まぁ楓は家族とうまくいってなくてな・・・『悪魔の子』のレッテルもある・・・放浪している時にここを訪れてな・・・幸い此処にいる人間はそんな事気にしない・・・みんな札付きばっかりだ・・・家族みたいなものだな」
「ふ〜ん」
と言って道場で夕飯を取ることになった風太郎と玄。道場の夕食は当番制になっていて今日は楓の番だった。
「うああ!また山菜の煮物〜」
「贅沢言うな!!」
あまりテンションに着いていけない風太郎。
「姉ちゃん・・・変わってる・・・」
「そっかな〜あ!後でアーツ教えたあげるよ!!」
「いや!良いよ!!そんな事」
「遠慮しない♪遠慮しない♪」
「良いじゃないかこんな可愛い子に教えてもらえて〜」
「おお良いぞ楓〜」
「うらやましいぞ坊主〜」
完全にノリノリの門下生達に見送られながら楓は風太郎を外に連れ出した。
「ねえ〜姉ちゃんに教えてもらうとあんなこと出
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