ぶつかり合う竜
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バトルタワーでジェムたちの行方を阻むドラコとのマルチバトル。心の焦りと相手を見下したことから追い詰められるダイバを支えると決意したジェムに、ドラコはつまらなさそうな目を向ける。
「ふん、あくまでサポートに回る気か。そんな消極的な姿勢で私のドラゴンに勝てるとでも? やれフライゴン、メガチルタリス!」
「ラティ、『ミストボール』!」
ラティアスが何度目かの幻惑の霧を出し、二体のドラゴンが織りなす爆音によるダメージを軽減させる。とはいえ、あと何発ももつものではない。
「また姑息な危機回避を……吹き飛ばせフライゴン!」
「その前に決めるよラティ! 『ミスティック・リウム』!」
フライゴンはもう一度『霧払い』を使う前にラティアスが自分で霧を集め、メガチルタリスを覆う水球を作る。雲のような羽毛ごと水で包み、溺れさせようとする。
「これがラティだけの必殺技よ! これであなたのチルタリスは息を吸い込めない!」
「少しは面白い戦略だ、流石だと言いたいが……ドラゴンはドラゴンであるがゆえにそう簡単に溺れなどしない。メガチルタリス、『ゴッドバード』の構えを取れ!」
「……ダイバ君!!」
チルタリスは息を止め、その体を蒼く光らせ超高速の突進を行う準備をする。以前受けたそれはメガラティアスさえも瀕死にするほどの威力だ。水球を突き破るくらいはわけないだろう。だからジェムはダイバに呼びかける。
「……『コメットパンチ』」
「無駄だ、『コットンガード』の効果を忘れたか?」
ダイバが震える声で指示を出す。メガメタグロスは鉄の拳を振りかぶり、彗星のように放つ。今もまだメガチルタリスの全身を覆う羽毛は健在だ。でも──
「それは羽がふわふわだったらの話でしょ?」
「なに?」
拳が水球を突き破ってメガチルタリスの体を真芯で捉える。その羽毛はメガラティアスが作り出した水球によって濡れ、本来の柔らかさを失っていた。よって衝撃は素通りし、メガチルタリスを水球から突き飛ばして壁まで殴りつけた。ぴぃ、と一言呻き倒れる。
「よし! 今度こそメガチルタリスを倒したよ!」
「やってくれたな……だがこれで我が竜の咆哮を絶てたと思わんことだ。来いボーマンダ!」
「ボアアアアアアア!!」
ドラコが次に出したのは青い体に真っ赤な翼が映えるドラゴン、ボーマンダだ。登場して即座に耳をつんざく咆哮で威嚇する。
「……『高速移動』」
それを無視してダイバのメガメタグロスは電磁力による音のないスムーズな移動で、ボーマンダの背後へと回る。そのまま『思念の頭突き』で思考回路がスパークするほどの念力を発生させてボーマンダに突っ込んだ。ボーマンダが吹き飛ぶ。だが倒れることはなく墜落しかけ
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