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フロンティアを駆け抜けて
ぶつかり合う竜
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以上もうその必要はない」
「支配する必要がない……」

 確かにジェムがあったときはあくまでも仲間に引き入れてしまうことが目的の様だった。ダイバも否定しないということは似たようなことを言われたのだろう。

「だから、お前達が上に行こうとすればあらゆる手を尽くして本気で止めに来るだろう。だがそれはあいつの本意ではない。あいつは……お前に対していろいろ言っていたが、それでもお前が本心から笑いかけてくれたことは喜んでいた。ただそれ以上に戸惑ったのだ。……私に言えるのはこれだけだ」
「アルカさんが……ありがとうドラコさん、いろいろ教えてくれて。絶対、アルカさんを助けてあなたにかかってる術も解いてみせるからね!」

 恐らくアルカについて具体的に言及することも禁止されているのだろう。ドラコは安心したような笑顔を浮かべてそれきり口を閉ざした。ドラコの頼みを叶えるためにも、あの時の自分の間違いでアルカを苦しめてしまったことを謝るためにも、ジェムは上に行ってアルカと戦うことを決意する。

「いつの間にか……塔の振動が止まってる。早く行こう」

 ダイバがメタグロスに乗りながら言う。ドラゴン達による凄まじい咆哮でバトル中はわからなかったが、そういえば勝負が終わってからも一回もタワーはゆれていない。何かしらの動きが止まったようだった。それが何を意味するかはわからないが、急ぐべきだろう。ジェムもラティアスに乗りながら上に昇る。初めて自分のファンだと言ってくれた人を助けるために。

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