ガンダムW
1650話
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有人機だろう。
……それはそれで厄介なのだが。
周囲の様子を警戒している俺達の前を、連合軍の戦艦が通りすぎていく。
やがて小惑星の中に用意された港から誘導灯が点火する。
本来ならこんな真似はしなくてもいいのだが、少しでも自分達の印象を良くしようという、向こうの気遣いなのだろう。
連合軍に取り込まれ、上手い具合に溶け込む事が出来ればいいんだが。
「各機、一応だが周囲の様子を見逃すなよ」
『了解、了解。……ま、MDが来てもデスサイズならどうとでも出来るけどな』
「それでもだ」
俺の印象ではそこそこのステルス性能……だが、このW世界では屈指のステルス性能を持っているデスサイズは、AIが全てを判断するMDに対して非常に有効な戦力と言えるだろう。
勿論ミラージュコロイドやASRSのように、いつまでもステルスフィールドを展開するような真似は出来ないが。
実際、原作でもデスサイズと一緒に宇宙に戻ってきた時、MDを相手にデスサイズはこてんぱんにやられている。
その時ステルスの類を使っていなかったのは……そこまでエネルギーとかを補給出来なかったからだろう。
何しろ、カトルと共にOZの中でも最新鋭基地を襲撃して、そこでシャトルを奪って宇宙に上がってきたのだから。
その戦闘が終わってエネルギーも補給出来ないままに、MDと戦ってズタボロにされた。
もっとも、その時は宇宙用の改修もしていなかったというのが大きいだろうが。
『お、戦艦が小惑星の中に入っていったな。……けど、何も起きないのを見ると、別に罠じゃなかったみたいだな』
またしてもデュオが軽い口調で告げる。
……妙なフラグは建てないで欲しいんだけどな。
これで実はさっきの男がバートン財団に忠誠を誓っていて、連合軍の船が入港したのを絶好の好機と見て自爆した……なんて事になったら、ちょっと洒落にならないし。
宇宙空間に放り出されたりすれば、俺ならともかく綾子が生き延びるのは難しいだろう。
「デュオ、後で思い切り厳しい訓練な」
『ちょっ!? おい、アクセル! 一体何をいきなり!』
厳しい……それも思い切り厳しい訓練と聞いたデュオが抗議の声を上げるが、それはスルーする。
こんな場所で妙なフラグを建てかねないデュオには、俺、凛、綾子の3人による生身の全力訓練が相応しい。
ああ、プロフェッサーG辺りにもその戦いを見せてやるのはいいかもしれないな。
デスサイズヘルやウイングゼロの設計で何らかのインスピレーションで何かを思いつく可能性もないではないし。
『アクセル代表、こちらサリィです。無事向こうが降伏してきました。特に罠の類もありません』
「そうか、それは何よりだ。こっちではデュオが妙な真似をしたから、そっちが無事に終わ
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