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転生とらぶる
ガンダムW
1650話
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『わ、分かった。降伏する!』

 考え事をしている間に、小惑星の中で意見が纏まったのだろう。
 通信に現れた眼鏡を掛けた男がそう告げてきた。

「よし、分かった。無駄に被害を出さなかった事は、こっちとしても助かる。お前達がこの先どうなるのかは分からないが、それでも連合軍に大人しく従うのなら、口利きをしてやる」
『勿論だ。連合軍に逆らったりはしない。だから、頼む』

 必死に頼み込んでくる男だが、恐らくその要望は問題なく叶えられるだろう。
 そもそもの話、連合軍にとってもこの生産施設を使い慣れた者がいた方が便利なのは間違いない。
 また、コロニーに対して宥和政策を取っている以上、強硬的な態度を取るのも難しいだろう。
 向こうが徹底的に抵抗するのであればまだしも、今回の場合は大人しく降伏すると言ってるのだから。……まぁ、トーラスでこっちを襲ってきたが。

「分かった。なら、格納庫に全員揃って待ってろ。それと、使えるトーラスがあるのなら、それも連合軍に譲渡する用意をしておいた方がいい」
『分かった、すぐに取り掛からせて貰う』

 そう告げ、通信が切れる。

「サリィ、向こうは大人しく降伏した。占領要員を寄越してくれ。大人しく降伏した以上、乱暴な真似はしないようにな」
『了解。勿論その辺りは分かってます。内部に向かう者達にも徹底させます』

 サリィならこう言うと思った。

「そうか、頼む。向こうが大人しく降伏したのに、虐待するような真似をすると、こっちとしても連合軍との付き合い方を考える必要が出てくるからな」

 その言葉に、サリィは一瞬表情を強張らせるが……その辺は徹底すると告げ、通信が切れる。
 実際、サリィの言うような事は完全に守られるような事はないだろう。
 だが……それでも、自分達が迂闊な真似をした場合、連合軍にとっての最大戦力が抜けるとなれば、一定の抑止力にはなる筈だ。
 ……まぁ、俺達を連合軍から排除しようと、バートン財団やOZが一芝居打ってくる可能性は否定出来ないが。

『で、アクセル。あたし達はどうするの? もう暫くこうして宇宙で時間を潰すとか?』
「そうだな。一応大丈夫だとは思うが、まだ敵のトーラスが残っている可能性は高い。それを考えると、連合軍が完全にトーラスの生産施設を占拠するまでは、こうしていた方がいいだろうな」

 その言葉に綾子は小さく溜息を吐く。
 それどころか、デュオまでもが面倒臭そうにしていた。
 生真面目な五飛は普通に周囲の警戒をしていたが。
 もっとも、MDに臨機応変という考えはない。
 もしMDがどこかに潜んでいるのなら、もうとっくに姿を現してもおかしくはなかった。
 それがなかったのを考えると、もし潜んでいるとしても、それはMDではなく
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