甘すぎる
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ゃないか?」
実は別の場所に本部があって、ここはそれを支える支部で強い奴が一人もいないとか?だとしたら、支部が一つとは考えられないし、かなり大きい組織ってことになるんじゃ・・・
「もしそうだったらヤバイよね?」
「本部に報告されたら場所の特定が難しいかもしれません」
向こうの戦力はわかっていないのに、こちらには魔導士ギルドが来ているという確かな情報を与えることになる。ますますリオンくんに怒られちゃいそうだな・・・なんだか逃げたくなってきた・・・
「安心しろ、ここが本部だぜ」
「「「「!!」」」」
一抹の不安を感じていると、奥から男の声がしてきてそちらを向く。そこには、傷だらけになってなんとか立っている男たちの間から現れた、全身黒ずくめという言葉がピッタリの男が歩いてきていた。
「ユウキ樣!!」
「ずいぶん派手にやられたな。まぁ、ハナから期待していなかったが」
道を開ける男たち。ユウキと呼ばれた男は彼らに見向きもせず、俺たちの目の前へとやって来る。
「黒!!」
「なんかキャラ被っている人を見たことあるような・・・」
「それは言わなくてもわかってる」
青い天馬のレンさんを彷彿とさせるような、色黒な肌に黒い髪。口も悪いみたいだし、これでツンデレだったら完全にキャラ被っちゃうな?
「ガキばっかりで面白味にかけるが、肩慣らしにちょっと遊んでやるか」
首をコキコキと鳴らして視線をこちらへと向けるユウキ。彼の魔力の感じからすると、シリルと同等くらいか?さすがに樣付けされるだけあって、それなりの力はあるようだな。
「シリル、サクラ、ラウル」
そんな人物を見て俺は三人に声をかける。彼らは耳だけこちらに傾けるので、そのまま言葉を紡ぐ。
「こいつは俺が倒すから、お前らは他の連中やってくれ」
「え?なんでですか?」
納得行かないような表情を見せるサクラ。今の自分たちならこれくらいの相手にも負けるはずはないと思っているのはわかるけど、あいにく今は倒すだけが目的じゃないんだよな。
「リオンくんに殺される前にとっとと終わらせよう。怒られたくないし」
「な・・・なるほど」
俺の言いたいことが伝わったらしく、顔色が悪くなっていくシリルたち。もう怒られることはほぼほぼ確定だけど、それなら早めに終わらせて向こうの機嫌を少しでも良くしておきたい。これは非常に重要なことだろう。
「頼むぞ!!レオン!!」
「すぐ追い付いて来てね!!」
「お任せしました!!」
ダッとその場から走り去り、次々に雑魚を蹴散らしていく。そして俺は現れた実力者を見据える。
「追いかけようともしなかったけど、まだ強い奴がいるのか?」
「全員は揃っていないが、ほとんどの幹部
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