甘すぎる
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「水竜の・・・」
「氷神の・・・」
背中合わせに頬を大きく膨らませる俺とレオン。敵に紛れて味方も動き回っているから、彼女たちを誤って撃たないようにしないと。
「咆哮!!」
「怒号!!」
コントロールを意識して打ち出したブレス。それでも修行の成果か、以前と同様かそれ以上のパワーを出すことができ、敵を一掃していく。
「そりゃあ!!」
「やぁ!!」
俺たちから離れたところでは魔法陣を次々と作り出しているサクラと肉弾戦に持ち込んでいるラウルとが奮闘している。二人とも本当に強くなったよな、ラウルの元の力はわからないけど。
「もっと人よこせ!!」
「こいつらやるぞ!!」
あわてふためく暗殺隊を見て、気分が良くなっていく。良くなっていくと、本当は今が引くべきタイミングだろうに、それを忘れて攻めこみたくなってしまう。
「これ、俺らで殲滅できるんじゃね?」
「それいいかも!!」
さっきヒビキさんに救助の念話を送っておいたけど、それもいらないかな。どうせならここで依頼を完遂してしまえば、それに越したことはないだろうし。
「サクラ!!ラウル!!一気に行くよ!!」
「了解であります!!」
「やったぁ!!」
もう最初の注意事項を守るつもりなんかなくなった。このままこの兵たちを一気に押しやり、敵を全滅させる。しかし、この判断を俺たちは後々後悔することになるのだった。
「封印の氷地獄!!」
「うわぁ!!」
「う・・・動けない・・・」
足元を凍らせて敵の動きを封じるレオン。彼はそのまま、動けない兵隊たちの顔を目掛けてパンチや蹴りをぶちこんでいく。
「私も負けられません!!」
「ラウも頑張るよぉ!!」
レオンに負けじと俺たちもどんどん熱を帯びていき、気が付いたら敵のアジト周辺までやって来てしまっていた。
「もうこのまま中入っちゃうか」
「俺はその予定だったけど?」
最後の確認をしてから敵兵を一気に蹴散らしてアジトの中へと潜入していく。外の兵隊たちも弱かったし、ヒビキさんやリオンさんに嗅ぎ付けられて怒られるよりも早くバトルを終わらせちゃおっと。
ユキノside
「妾に何の恨みがあるのか知らんが、こちらは仲間をやられている。容赦はせぬぞ」
私が敵の圧力でいまだに動けずにいる中、ミネルバ様は冷静さを取り戻し、茶髪の女性と向かい合います。
「手加減なんかできないでしょ?あなたみたいなゴミに」
その言葉を聞いた瞬間、ミネルバ様が奥歯を強く噛み締めたのがわかりました。それだけ、彼女に取って女性の言葉は許しがたいものであったのでしょう。
「生憎、挑発に乗るつもりはない
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