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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
記憶が無い…?
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の時【使えそう】って言ってたのは?」
「単なる暇つぶしよ」
自らの尻尾をフリフリさせながらなんということはないと言う風に言ってのける
「何処から来たとかは?」
「覚えてないわ」
「自分の年齢は?」
「レディに年齢を聞くのは失礼よ?」
「……スリーサイズは?」
「…それは言う必要があるのかしら?」
ピーンと尻尾を立てながら良い笑顔を向けてくるグラムサンタ
「………本当に、何も覚えてないんだな?」
「えぇ、驚くほどに」
「はぁ…」
どうやら俺は冥獣よりも面倒くさく、とんでもなく大きい爆弾を、抱えているのかもしれない…
――――記憶喪失の魔剣少女、拾いました
――いやまぁ…ホントに記憶喪失かは、まだ分からないんだけど…ね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「…で、これからどうするかだが…」
「その前にマスター、一つ良いかしら」
「何だよ…?」
「貴方、自分の左腕が折れていることを忘れていらっしゃらない?」
「…忘れてた」
思い出すと同時にズキズキと痛み出す左腕
…何で忘れてたんだ
「…まぁ良いわ、マスター、コッチに手を出して頂戴」
「え?お、おう…」
言われるままに手を差し出す、すると
「……これを…こうかしら」
小さくブツブツと呟いたかと思うと俺の手に重ねるように差し出していた手から桃色の魔法陣のようなものが展開される
「これは…?」
「簡単な治癒魔法よ、数時間も安静にしていれば元通りになるわ」
綺麗な桃色の魔法陣が手の上でクルクルと回る
「あ、ありがとう…?」
「お礼を言われる程では無いわ
…それに、明日からは特訓があるのだから」
「特訓!?」
「えぇ、私を扱うなら最低限動きや使い方位はマスターして貰わないといけないわね
……また襲われたときに死んでしまうかもしれないでしょう?」
「あの時は!…たまたま、冥獣が居ただけで…」
「また現れないと、そう言い切れるかしら?」
「……………」
「…自慢ではないけれど、私はそれなりに膨大な魔力を持っているつもりよ
あの冥獣は私の魔力に引き寄せられてやってきた、つまり…分かるわね?」
「…」
「大丈夫よ、貴方には素質があるわ
…そう、素質が…ね」
フフフ、と妖艶に微笑む
「俺が…強くなれるのか…?」
「えぇ、マスターが望むのなら、幾らでも」
「…分かった、やるよ」
「決まりね、物分りの良いマスターで助かったわ
…もし拒否していたら…」
「……していたら…?」
ゴクリと喉を鳴らす
「私の身体を触りまくっていた事を盾に脅そうかと考えていた
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