第六章
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ピラールが紹介してくれた姉さん、名前はジュリエッタといった。そのジュリエッタとデートをした。すると。
ジュリエッタは仕事柄真面目だったけれど妙に甘ったるい感じだった、俺に喫茶店やアクセサリーショップを案内してくれて。
映画は恋愛映画だった、そして好きな音楽もだ。
「ラブソング、しかもな」
「甘い感じのでしょ」
「ああ、ホットケーキみたいなな」
シロップをたっぷりかけただ。
「そんな感じだな」
「こうした曲が好きだから」
「映画もか」
「そうなの」
CDショップでその歌を視聴しながら俺に話してくれた。
「とにかくね」
「甘い恋愛系か」
「それが好きなの」
「そうなんだな」
「意外かしら」
「ああ、ちょっとな」
俺は少し笑ってジュリエッタに答えた。
「ピラールの姉さんでな」
「仕事も事務で」
「明るくて真面目系だと思ってたらな」
「性格は似てると思うけれど」
「趣味はか」
「違ってね」
それでというのだ。
「こうした趣味なのよ」
「そうか、ピラールの趣味はな」
「あの娘は明るいでしょ」
「ああ、好きな音楽もな」
本人が言う限りはだ。
「明るくて好きな料理も味付けも」
「賄いで出している」
「それもはっきりしてるな」
香辛料を効かせたのが好きだ。
「けれどあんたはな」
「甘いのが好きなの」
「甘党か」
「何でもね」
映画や音楽の趣味もというのだ。
「そうなのよ」
「成程な」
「ええ、それは嫌かしら」
「いや、別にな」
俺は笑ってジュリエッタに答えた。
「嫌じゃないさ」
「そうなの」
「そうした趣味もいいだろ」
俺は実施兄こう思っている、正直すした趣味でもいいと思っている。女だけでなく男もだ。
「別にな」
「それじゃあ」
「ああ、今日は楽しかったしな」
俺は自分から言った。
「よかったら今度もな」
「デートね」
「しないかい?」
「そうね、お互い忙しいけれど」
ジュリエッタは事務、俺は店の経営でだ。もっとも忙しいのに越したことがないのがステーキハウスだ。
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