第四章
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それもだとだ。グンドゥラはその優しい微笑みで由実に告げる。
「楽しんでね」
「音楽も」
「この学校の管弦楽部に合唱部は中々のものなのよ」
ザルツブルグ故にあろうか。それは。
「だからね。そっちもね」
「私に」
「そう。楽しんでね」
「音楽。オーストリアの音楽」
「池畑さん音楽は嫌い?クラシックは」
「いえ、それはね」
実は嫌いではなかった。音楽自体は。
ただ馴染めていなかったのだ。この街、そしてオーストリア自体に。だから塞ぎ込んだままなのだ。
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