暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic27恐怖の大王〜Agreas〜
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†††Sideフェイト††††
ヴィヴィオをようやく取り戻した私となのは。直後、“聖王のゆりかご”を動かす鍵たるヴィヴィオを失ったことで、ゆりかごが再び眠りに着こうと休眠モードに移行した。AMFがさらに濃くなって、「っ!」私たちの飛行魔法が強制解除された。
「まずい。なのは、脱出しよう! ヴィヴィオ、こっちにおいで」
なのはは限界突破のブラスター3での集束砲によって、その体も“レイジングハート”も外から見た以上にボロボロだ。私もライオットを発動したことで結構ガタが来てるけど、なのはに比べたら何てことはない。そんななのはは右腕でヴィヴィオを抱え上げてるから、私は変わろうとした。
「私は大丈夫。でもこれだとプライソンと逮捕できないね・・・」
「・・・今はとにかく、ヴィヴィオを安全無事に脱出させることを優先しよう。それに、ゆりかごが完全にダメになった以上はプライソンも脱出するはず。外で決着をつけよう」
駆動炉を失い、ガンマも敗れ、ヴィヴィオの聖王化も解除されて、ゆりかごは後は惰性で上昇するだけ。この先、プライソンが逆転する目は無い。それにこんなAMFがキツイ中での戦闘なんて、正直したくない。そう考えていたら・・・
「驚いた。オリジナルに比べて弱体化しているとはいえ、仮にもベルカ最強の聖王女を負かしたのか」
出口から「プライソン・・・!?」が姿を見せた。私はなのはとヴィヴィオを庇うように前に躍り出て、戦斧形態アサルトフォームの“バルディッシュ”をプライソンへ突き付ける。
「何をしに来た! ヴィヴィオはもう、聖王から解放された! 埋め込まれていたレリックももう無い! お前は負けたんだ!」
「負けた、負けた、ねぇ・・・。何ならもう1回、プリンツェッスィンを引っ捕まえて、レリックを埋め込んで玉座に座らせてやろうか?」
プライソンがニタリとヴィヴィオを見ると、「ひぅ・・・!」ヴィヴィオがすごく怯えを見せた。当たり前だ。実際に一度、“レリック”を埋め込まれているんだから。なのはがヴィヴィオを遠ざけるように体勢を変えて、私は・・・
「貴様ぁぁぁぁーーーーッ!」
“バルディッシュ”を構えてプライソンへと突っ込む。大した魔法は使えないけど、この一撃くらいは打ち込まないと私のこの感情は抑えられない。プライソンはニヤニヤと笑みを崩さず両腕を大きく広げて、私の一撃を待ち構えた。
「はあああああッ!」
「ぐふっ!」
私のフルスイングの一撃を脇腹に受けて、プライソンは玉座の間の壁に叩き付けられた。でもすぐに大きく陥没した壁の穴から「心地いい痛みだ」と脱出して、トンッと床に降り立った。思わず肋骨を砕いてしまったんだけど、なんてことないって風だ。一度はドクターに殺害されたのに蘇ったっていうシスターズか
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