暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic27恐怖の大王〜Agreas〜
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目を見張ったルシル君が「あの子は何の役割だ!」ってプライソンの胸倉を掴み上げた。普段の私たちなら、落ち着いて、って止めに入るところやけど・・・。本件の現状、ルシル君の宿命からして止められへん。

「プライソンと同じ、アグレアスの管制端末だ。先程、局の艦隊でアグレアスを撃破する、と話していたが無理だ。アグレアスの装甲は魔術でコーティングされている。ハハハ、魔法は魔術には勝てない、だったな。急いだ方が良いぞ。アグレアスも徐々にミッドへ墜落を始めている。隕石とは違って燃え尽きることも無く、地上に激突すればおよそ54,760,000 km?が消し飛ぶように設計してある。さらに衝撃波でミッドの3分の2が吹っ飛ぶだろう」

「「「「なっ・・・!」」」」

耳を疑った。激突しただけで地球で言えばユーラシア大陸以上の範囲が壊滅して、さらに衝撃波による被害も出る・・・。しかも“アグレアス”の装甲が、この世で立った数人しか扱えへん魔術でコーティングされてるなんて。局の艦砲攻撃じゃ破壊できひん・・・。

「〜〜〜っ! くそがっ! アグレアスはどこに在り、ミッド激突までの残り時間を教えろ! 俺が直接乗り込んで、レーゼフェアを討つ!」

ルシル君がそんなことを言い出した。確かにそれしか手があらへんやろうけど、言いしれへん不安に駆られた私は思わず「ルシル君・・・!」の右手の袖を掴んだ。

「不安がることはないよ、はやて。どの道、俺が負けたらはやて達もバッドエンドだからな。レーゼフェアに勝ってアグレアスを止める、それしか道が無い」

「うん・・・」

そしてルシル君は、どこか期待してるような表情を浮かべてるプライソンから“アグレアス”の座標を聴き出すと、クロノ君に“アグレアス”の攻略法が管制機として搭乗してるレーゼフェアも倒さなアカンこと、そんで自分とユニゾン中のアイリの2人で乗り込んで、レーゼフェアを撃破するってことを報告した。

『・・・魔術関連とエグリゴリに関しては君に一任するしかない。艦隊は隕石の破壊を最優先にしてもらうよう、旗艦に進言しておく。ルシル、もはや君だけが頼りだ。任せたぞ』

「ああ、任された」

クロノ君との通信を切った後、ルシル君は「じゃあ行ってくるよ」って私たちに声を掛けながら、「ぶふっ!」プライソンの顔面を思いっきり殴った。そして「いってらっしゃい」私たちに見送られながら、聴き出した座標へと転移魔法を使って転移した。

「プッ! 魔力を込めた一撃、良い痛みだった・・・」

口から血と折れた歯を吐き捨てたプライソン。鼻血も出てるけど、一瞬で止まった。さぁ、私たちも負けてられへん。プライソンも管制者ってことやし、もっと情報を聴き出さなな・・・ってところで・・・。

『父さん。嘘、ですよね・・・? 死ぬ事が本当
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