暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic27恐怖の大王〜Agreas〜
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から出て行くのをプライソンとの攻防中に確認した後、何度目かの“バルディッシュ”とプライソンの拳の激突に、「バルディッシュ!?」の戦斧部分にヒビが入った。だから今度は柄部分で奴の拳を受けるようにするんだけど、「まずっ・・・!」柄の方もヒビを入れられた。

「そらよ!」

「あ・・・っ!」

AMFの影響もあるけど、単純に近接戦に強いプライソンに押された私はとうとう、“バルディッシュ”の柄を折られてしまった。してやったりって表情を浮かべるプライソンだけど、柄を折ったぐらいでイイ気にならないでほしい。柄の短くなった“バルディッシュ”を振るって攻撃を続ける。柄下部も刺突用として突き出す。

「さすがS+ランク魔導師! 魔力や魔法を大して使えずとも、ここまで戦えるとは大したものだ!」

「きゃあああ!」

“バルディッシュ”の打撃を頭部に受けてもよろけることすらしなかったプライソンの蹴りがお腹に打ち込まれて、私は大きく蹴り飛ばされてしまった。防護服まで解除されていたら、私の上半身と下半身は確実に・・・。

「そーら、トドメだ!」

着地した直後の私に向かって突っ込んで来たプライソン。迎撃するために構えようとしても「っ・・・く」お腹に受けたダメージが結構あって、ふらついてしまった。まずい、対応が遅れた。

「そこまでだ! プライソン!」

――ラウムゲフェングニス――

ギンッと鈍い音が聞こえたかと思えば、「ぐおっ!?」プライソンが空間に出来た歪みに捕らわれた。そして歪みは収縮して始めて・・・完全に消滅した。

「フェイトちゃん!」

「フェイトママ!」

続けて先に脱出したがはずのなのはとヴィヴィオの声がした。出口の方を見るとシスター・プラダマンテ、それになのはとヴィヴィオが居た。

「どうして・・・?」

「途中でシスターと合流して、フェイトちゃんがひとり残ってプライソンと闘ってるってことを伝えたんだよ。そうしたらシスターが協力してくれるってことで・・・」

「フェイト執務官。このまま脱出しましょう。プライソンは空間隔絶の檻に閉じ込めたまま、責任を持って連行しますので」

シスターの固有スキルは空間干渉。シャルが言うには、シャルの絶対切断やルミナの物質分解より強力だって話だ。だからシスターの案に「判りました」って答えた。

「そう言えば騎士キュンナは・・・?」

「彼女はコントロールルームへ向かった武装隊と合流中です。ここに来るまでに脱出経路は作っていたので、そこから脱出するよう伝えてあります」

私の疑問にそう答えつつ、シスターは“シャルフリヒター”というデバイスではない、純粋な武器としての剣を床に突き刺すと・・・

――ラウムアウスグラブング――

床に大きな穴が一瞬で出
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