第9話
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てきました、舞網地区チャンピオン、プロデュエリスト、次世代ルーキーを集めたチーム、ランサーズのエース榊遊矢です!!今日はエキシビジョンという形で、一足お先にキングであるジャック・アトラス氏とのデュエルを行わさせて頂き、感謝しています。明日のフレンドシップでもそうですが、我々ランサーズはそれぞれがとある『テーマ』を表現するデッキを用意してきています。何故かと言いますと、我々舞網地区のデュエリストは人気も重要だからです。強さだけでなく、『テーマ』にプライドを乗せる。それがどういった魅力を発揮するか、お楽しみ下さい。そして、オレのテーマは『HERO』、他のメンバーは『忍者』や『魔王』や『ブラック経営者』なんてのもいます」
『ブラック経営者』に会場がまた笑い出す。コストは踏み倒すわ、そっちから契約を破棄しているのに違約金をとるわ、独占しようとするわ、圧迫面接までする最低企業だよ。まあ、国営企業なのに保険に入っていなかったのか、怪獣が5頭ほど暴れて倒産したけど。
「さあ、それでは『HERO』の序章、仲間の制止を振り切り、別の宇宙からやってきた孤独な『HERO』の戦い」
マイクパフォーマンスを終えてメリッサさんに手を振って進行を促す。
「今日は本気ではないということか。行政評議会にでも言われたか」
「それもあるけど、ちょっと不手際もあってね。本来用意したデッキではないのは確かだ。だけど、気を抜けば一瞬で葬ってやるぞ!!」
「良い気迫だ!!来い!!」
「それでは、【クロス・オーバー・アクセル】セット、ライディングデュエル」
「「アクセラレーション!!」」
アクセルを全開にするが、フルチューンを施されているキングのDホイールに引き離されないようにするので限界だ。
「先行はオレだ。貴様のデッキのテーマが『HERO』だと言うのなら、オレのデッキのテーマは『魂』!!オレはチューナーモンスター【レッド・リゾネーター】を召喚。『レッド』モンスターの召喚に成功した時、手札から攻撃力を半分にして【レッド・ウルフ】は特殊召喚できる。レベル6【レッド・ウルフ】に、レベル2【レッド・リゾネーター】をチューニング!!王者の咆哮、今、天地を揺るがす!!唯一無二なる覇者の力、その身に刻むがいい!!シンクロ召喚!!我が魂!!【レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト】」
レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト ATK3000
現れたのはオレの持つレッド・デーモンズの亜種。キングと共に激戦を潜り抜け、その力を増しているのが感じられる。これがキングの魂。たとえ傷つこうとも、雄々しく、傷跡すらも誇りだと言わんばかりに見せつけてくれる。これを見て、キングが、ジャックが言いたいことを完全に理解する。オレの想像は合っていた。
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