第9話
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位互換!?」
本来使うはずだったデッキの切り札の上位互換に驚く。【ネオス】と【タイラント】の攻撃がお互いを捉えて大爆発を起こす。その爆風に煽られて、アクションマジック名の通り、オレとジャックのDホイールがクラッシュする。
榊遊矢 LP3500→0
ジャック・アトラス LP50→0
危なかった。超一流のデュエリストじゃなかったら死んでいたところだよ。クラッシュしたDホイールからデュエルディスクの部分を強引に外しとって起き上がる。オレのDホイールが下に来るように動かしたからジャックの方のDホイールは無事みたいだけど、オレの借り物は完全にぶっ壊れている。
「ジャック、無事?」
「無論だ。この程度、昔からよくあることだ。良いデュエルだった。今度は最初から本気のデュエルを楽しみにしているぞ」
そう言って右手を差し出してくるジャックと握手をして、心配している観客達に笑顔で手を振る。その瞬間会場が今日一番の盛り上がりを見せる。当初の予定とは大きく異なってしまったけど、会場が盛り上がって行政評議会の依頼通りジャックには勝たずに済んだ。最後は結構本気でやっちゃったから今になって冷や汗が出るよ。
すげえ、あいつすげえよ。最後の2ターンまではオレもジャックと同じでムカついてた。せっかくのデュエルだってのに、明らかに手を抜いていた。それが一気に変わった。連続ドロー、連続召喚、なにより柚子がやっていた融合召喚を更に難しくしたようなトリプルコンタクト融合、初めてのはずなのにジャックに引けを取らないライディングテクニック。どれをとっても最高のデュエリストだ。あいつのチーム、ランサーズだっけ?そいつらも凄いデュエリストの集団なんだよな。そんな奴らとデュエルが出来るなんて楽しみだぜ。柚子はたしかに凄いけど、柚子自身の力じゃない気がする時がある。何処か、デッキが答えてくれていない。そう感じる時がある。それが原因でランサーズに入れなかったのか?
遊矢がこの世界に来ている。私を追いかけてきてくれた。遊矢に似たユーゴは『征竜』で何度もボコったおかげである程度従順にはなってきたけど、勝手に動く癖だけはどうしようもなかった。勝手にフレンドシップカップに登録されたけど、これなら遊矢に見てもらえる。私も遊矢の隣に、傍にいれるって証明できる。お父さんも瑠璃もフレンドシップカップに出場している。二人にも分からせる。この力で。遊矢、もう少しだから待っていてね。
この衣装に袖を通すことは二度と無いと思っていた。だけど、オレ自身の決着を付けなかったせいで柚子は力に飲まれている。引退した時にデッキを手放していればよかったんだ。過去に完全に決着を付ける。『帝王』の最後の大会だ。遊勝さん、今回だけ
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