第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#50
FAREWELL CAUSATION]〜Made in Inferno〜
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の存在は紅世の真王にとって羽虫の雑音にしか過ぎなかった。
ギ・ヲ゛・ン!!!!!!!!!!!!
闇の淫肉、現世と魔界の境界線、その狭間から這い擦リ出してくる
悍ましきナニカのように、暗黒の螺旋が永劫の回帰線を描きながら
渦巻いていきその虚無の往き着く最終点、
どんな極小よりも更に小さき領域で到達する無次元の収束。
行使する者の顕力にもよるがソレは理論上この地球を呑み尽くしても
まだ余剰という極絶の因果を形成せしめる。
【次 元 境 界 断 滅 砲】
黙示録に於ける天使の喇叭。死海文書に於ける滅びの矢。
古の例を出すまでもなく、嘗て、意にそぐわぬ生 物を完全消去する為、
幾度となくこの偶像の光が地上に降り注いだのだろう。
使処が違うがコレはソレと同質のモノ。
偶像は虫螻に力の加減などしない、
結果としてその行為が妥当だったか等と考慮もしない、
ただ目障りな塵芥が消えればソレでイイ。
グュドォッッッッッッッッ!!!!!!!!!!
栄華を極めた悠久の都が忘却の空の彼方へ消し飛んだように、
ソレは無慈悲よりも冷たい摂理に拠って発射された。
規模や人数は関係ない、絶対なる真王にとって、
如何なる人の理も須らく無価値。
ただ “選ばれなかった” ソレだけのコト。
是非を問うにも値しない、万物が存在してから
繰り返し行われてきたコトだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッ!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッッッ!!!!!!
ソコに大地が在ったコトを、誰が想像し得るだろう?
ましてや近代都市の路上で在ったコトを。
破壊ではない、 『消滅』 したのだ。
破壊には莫大なエネルギー、その抵抗、反動も相俟って後にはエネルギーの余燼が燻る、
そこから存在したモノ、起こった現象を解くことも可能となろう。
しかし何も無ければ想像する縁 もない。
真王の放った寂滅の光砲は大地ではなく
ソレが 『存在する空間ごと』 スベテを撃ち抜いたのだ。
空間が無くなるというコトは次元の “向こう側” が露わとなるコト。
同時対消滅が起こり同じ存在は洩れなく消し飛ぶ。
それは一秒に満たない刹那の時なれど 『神の法則』 にはソレで充分。
逃れられるも
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