別舞台での発言をやめた日
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思った通り、火事は大きくなり過ぎて、おれの書いてきたノンフィクション小説は消されてしまった。
だが、幸いなことに、これまでの経緯は全て書き終え、バットノベルスが発した文章にも、全て答えた後だった。
最後の予約投稿が公開されたのち、消されたのだ。
だから、キャッシュは残っている。
誰でも、読む気があって、検索をかければ、読むことが出来る。
もちろん、バッドノベルス運営も、それに異を唱えることはしなかった。
「バットノベルス以外の場所でなら、どんな議論をかわしてもらっても構いません」
という承諾を得ている。
この、バッドノベルス以外で、というところがミソなのだ。
自分のサイトのユーザーには知られたくない――そんな心の内が見え見えである。そして、
「メールの抜粋を載せるくらいなら、全文載せて欲しい」
そんな、バッドノベルス運営からの要望にも応じてきた。
さあ、小説が削除されたことに悲観していても仕方がない。
予期していたことでもあり、アカウントが抹消されなかっただけ、ありがたいことであったのだから。
次は、規約に触れない形で、話の流れだけを書いて行こう。
詳しいことは――消された小説と同じことは、すべてブログにも載せてある。
おれは、周囲の声に支えられながら、次の小説の準備を始めた。
なぜ、別のサイトを借りてまで、訴えなくてはならなかったのか?
それは、おれがバッドノベルス内での発言を封じられ、何度メールを送信しても、届かず戻って来るからである。
プロバイダにその旨を問い合わせながら、おれは新たな投稿をし続けた。
そして、やっとメールが送信できるようになり、おれの声をバッドノベルス運営に届けることが出来るようになった日、おれは、別の舞台で続けてきた発言を、やめた。
そんなことをしなくても、バッドノベルス運営に、直接メールを送り、やり取りが出来るようになったからである。――いや、そう思っていたのだ、その時は。
だが……。
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