ガンダムW
1649話
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リリーナがまだサンクキングダムを復興させたりはしていない。
そもそもの話、ドーリアンもまだ生きてるしな。
意識不明のままらしいが。
「ま、ともあれ……お前達は邪魔だから、取りあえず処理させて貰うぞ。……続け!」
他の3人に通信を送り、スーパーバーニアを全開にする。
本来ならドーバーガンを使って纏めてトーラスを撃破したいところなんだが……残念な事に、このまま攻撃した場合、トーラスを撃破しても生産施設の方に攻撃が命中する可能性がある。
接収しようとしている生産施設を破壊するような真似をした場合、間違いなく報酬も減額されるし、シャドウミラーの評価も下がってしまうだろう。
これからの事を考えると、絶対にそんな真似は出来なかった。
今の俺達の評価が高いだけに、評価が落とされるとかなりのマイナスとなる。
急速に近付いてくる、敵MS。
やはりと言うべきか、用意されているMSは全てがトーラスだった。
トーラスのMDシステムは完璧とは言えないので、恐らくどこかに指示を出す有人機がいるだろう。
まぁ、その有人機云々よりも前に、トーラスを倒してしまえばそれで終わりなのだが。
牽制の意味も込め、左手のマシンキャノンをトーラスに向けて放つ。
ドーバーガンと比べると威力は低いので、トーラスの生産施設に被害を与える事はないだろう。
だが、施設に被害は与えなくても、攻撃としては十分だ。
ビルゴと違ってバリアを持っている訳ではないトーラスは、当然のように自分達に向かって放たれたマシンキャノンを回避する。
ビームと違って、距離によって威力が減衰する事がないというのは、実弾兵器の利点だよな。……まぁ、その代わり一度撃ってしまうと何かにぶつかるまでは止まらないので、宇宙のゴミ……いわゆるスペースデブリになるんだが。
だが、ここは小惑星帯だ。ここから弾丸が何事もなく抜けていくというのは、まず考えなくてもいいだろう。
トーラスが回避しているのを見て、予想通りの行動に俺は笑みを浮かべる。
回避運動している中に突っ込み、そのままビームサーベルを引き抜く。
幾らトーラスがMDであっても、こうして小惑星帯の中では回避出来るスペースは限られている。
これが人間が操縦しているのであれば、急速に近付いてくるトールギスに多少混乱して近くにスペースデブリがあっても、小さな物にはぶつかったりもするんだろう。
それがこちらにとって回避しにくい事にもなるのだが……
だが、MDはそれが出来ない。出来ないが故に……
「より倒しやすくなる!」
トーラスの横を通り抜けざまに、ビームサーベルを一閃。
胴体から真っ二つにされ、次の瞬間には宇宙空間に爆発の花が咲く。
スーパーバーニアを使い、そのまま続けてビームサーベ
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