ガンダムW
1649話
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に」
「……冗談も程々にせい。あの娘がそこまで強いなど」
最初冗談か何かだと思ったのか、プロフェッサーGが笑い飛ばすように告げるが……だが、それに対してデュオも五飛も至って真面目な表情で首を横に振る。
「いや、マジで。ぶっちゃけ、何であんなに強いのかって分からない程に強い」
「あの娘は、事務員だと聞いていたが?」
確認を求めて問い掛けてくるプロフェッサーGに、俺もまた頷きを返す。
「それもまた間違っていない。実際、凛はシャドウミラーの書類仕事を任せてるしな」
「それなのに、強いのか?」
次に口にしたのは、老師O。
「ああ。実際、デュオが言った通り五飛と2人で戦いを挑んでも全く勝ち目はないしな。……そうだな、実績という意味だと、ロームフェラ財団がオペレーション・デイブレイクでノベンタ達を捕らえるか暗殺するかを狙ってニューエドワーズ基地に特殊部隊を用意してたんだが、その特殊部隊を1人で簡単に鎮圧するだけの実力は持っている」
まぁ、ガンダムのパイロット達も同じような事はやってるので、この説明だとあまり凛の強さは伝わらないかもしれないが。
「ま、相手がMSを出してこない限り、生身で凛に勝つのは難しいと思うぞ」
実際問題、魔術を大っぴらに使ってもいいのであれば、それこそD-120にいる連合軍全員――生身に限るが――と戦っても勝てる可能性はある。
体力的な問題で時間は掛かるかもしれないが。
それと、宝石の消耗率も相当なものになるだろうし。
「そんな訳で、正直なところ凛がいる時点で護衛云々って意味では安全だったんだけどな」
「あー……そうなのか?」
呆れて言葉も出ないといった様子のプロフェッサーG。
普通に聞かされれば、それこそ冗談か何かだと考えてもおかしくはないのだから、当然だろう。
「残念ながら」
そしてデュオの言葉で撃沈する。
「……大人しく基地に残っておった方が良かったかの」
「いやいや、そうでもない。デスサイズとシェンロンガンダムの改修については、やはり実際に機体を動かしているところ見る必要があるからな」
「ふむ、そう言われればそうじゃな。……もっとも、戦闘の映像データを用意して貰えば、その辺りはどうとでもなるが」
そんなやり取りをしている2人の科学者だったが、結局こうして出発してしまった以上はD-120コロニーに戻る訳にもいかない。
結局は半ば無理矢理自分を納得させ、トーラスの製造工場に向かう事になった。
そうして暫く話をしていると……やがて通信システムが着信を知らせる。
『アクセル代表、そろそろ小惑星帯が見えてきました。出撃の準備をお願いします』
そう言ったのは、この戦艦の艦長を務めている男だった。
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