幻想少女の月捜索
それは幻のように
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ふわりと髪を揺らして部屋の入口へ走って行く少女
「ただいま理乃ちゃん。そこの子はどうしたの?」
回想はここら辺で終わらしたいところだが現在に行くにはもう少し時間が必要だ
捕まって数日の内に可愛らしい天才 佐々野理乃が所属する魔術の塔と呼ばれる研究施設に私は配属された
最先端の施設なので普通はこんな簡単に所属することは不可能だが招待があれば別だ
誰がこんな招待受けるかと思ったがやられてばかりでは私の気が収まらない
ちなみに招待者は佐々野理乃………ではなくマリアと名乗る女の方の名前が記載されていた
だが研究施設に到着すると佐々野理乃が出迎えてくれたのが当時は天才は暇だな程度にしか思わなかったが今思うと凄い嬉しい
最もその裏でマリアと名乗る女の陰謀が渦巻いているのは間違いないので油断はできなかったが
驚くことに魔術の塔に所属している研究員は佐々野理乃とマリアと名乗る女を除いて世界中に散り散りになっていた
佐々野理乃……ここからは理乃先輩と記載しよう
理乃先輩曰く魔術の塔に住んでいる研究員は3人だけらしい
そこに私を含んでいるのか別にもう1人居るかはわからなかったが……
順調とは言えないが魔術の塔で理乃先輩とマリアと名乗る女の3人で長らく生活を共にしていたがある日異変が起きた
マリアと名乗る女が無理難題な仕事を持ってきて理乃先輩が居なくなったのだ
私は必死になって捜索したが先輩を見つけることはできなかった
最後の目撃証言は西欧財閥に吸収された魔術貴族 エルメロイの当主 ケイネス・エルメロイ・アーチボルトと決闘したということだけ
実際に行ってみたがその後の行方は知らないと言われた
どうやら世界各地の西欧財閥が運営するコードキャストに関する施設を転々と渡り歩いているようだ
どんな様子だったか聞いてたらどこの人もこう言う
「テレビで見た姿と一緒だったよ、ただ無気力だった。」
無気力……自分の才である魔術回路のほとんどが使い物にならなくなってしまったからだろうか
足跡だけならいくらでも残っているが決してその姿を見ることは敵わず数年が経過した。
そして私は最後の手段に出ることにした
万能の聖杯 ムーンセルを使い先輩を見つけて魔術回路を治療する
聖杯を求める……聖杯戦争に参加するということは西欧財閥の中核ハーウェイ家の次期当主と敵対関係になるということだがそんなものは聖杯を手にすればどうでもいい
問題は自分の力
ほとんどが聖杯戦争に命が掛かっていることを信じずにやってくる甘いウィザードだろうけれど少なからず本当の意味で戦争を知っているウィザードも参加する
ハーウェイ家のみでなく世界
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