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レインボークラウン
第四百十九話

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              第四百十九話  日々飲んでいると
 梨花は牛乳を美味しく飲んでいた、すると学校の給食の時に彼女のクラスメイト達にこんなことを言われた。
「梨花ちゃん牛乳好きよね」
「いつも美味しそうに飲んでるわね」
「それ見てるとね」
「牛乳がとても美味しそうよ」
「ううん、最近ね」
 梨花自身も言う。
「好きになったの」
「実際になのね」
「牛乳が好きになったからなのね」
「そんなに美味しそうに飲めるのね」
「実際に美味しいと思うし」
 舌でそう感じるからだというのだ。
「それでなのよ」
「ええ、牛乳美味しいわよね」
「ちょっと匂いが気になるけれど」
「しかも身体にいいし」
「飲んで悪いことはないしね」
「それで飲んでるけれど」
 梨花はさらに言った。
「そんなに美味しそうなのね」
「うん、凄くね」
「だから私達もつられてね」
「それで結構飲んでるわ、最近」
「そうなってるわ」
「そうなのね」
 梨花はそのことを聞いてまた言った。
「何か私が飲んでると」
「そうそう、自然とね」
「私達も飲むのよね」
「それで飲んでみると美味しいし」
「いい感じになれるしね」
 飲んでというのだ、そして給食の時にだ。皆は笑顔で牛乳を飲む梨花を見てそれで自分達も飲んで言うのだった。
「美味しいわ」
「もう一杯欲しいわね」
「もう一本貰おうかしら」
「そうする?」
「牛乳の数は決まってるわよ」 
 ここで先生が言ってきた。
「だから足りなかったらお家で飲みなさい」
「はい、それじゃあそうします」
「ちょっと残念ですけれど」
「お家に帰って飲みます」
「給食は決まっただけしかないから」
 先生はこうも言った。
「いいわね」
「わかりました」
「それじゃあ」 
 皆は納得するしかなかった、それは梨花もだった。それで梨花達はそれぞれの家に帰ってそこで牛乳を飲むのだった。


第四百十九話   完


                       2017・2・9
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