第八幕その九
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「オズの国の王女様らしいですね」
「そうよね」
ドロシーも一緒に作業をしながら笑顔で言いました。
「私にしてもね」
「はい、オズマ姫もそうで」
「ベッツイやトロットもね」
「皆さんご自身から動かれますね」
「自分からね」
「そうされますね」
「命令することはね」
オズの国の王女達はです。
「どうも性に合っていないの」
「まずは、ですね」
「そう、自分から動く」
「それが、ですね」
「オズの国の王女なのよ」
「そうなんですね」
「私やアン王女は特にそうね」
せっせせっせとです、ドロシーは右に左に動いています。そのうえであらためてこんなことを言うのでした。
「動くタイプよ」
「そうなんですね」
「だから冒険に出ることも多いのよ」
「動かないと気が済まないからこそ」
「そうなの」
まさにというのです。
「立ち止まっていると」
「どうしてもですか」
「我慢出来ないの、人にあれこれさせて自分は何もしないことは」
そうしたこともというのです。
「私達には無理ね」
「そう、人にああしろこうしろとか言うからには」
アンもドロシーに負けない位動いています、王国の人達にああしてこうしてと言いますがまずは自分自身がです。
動いていてです、こう言うのです。
「自分もしないとね」
「じゃあ偉いから走らないとかは」
「いつも走ってるでしょ」
「そうですね」
「だからいつも動きやすい格好なの」
ドロシーよりもさらにです。
「ドレスよりもね」
「動きやすい格好ですね」
「農作業だってするし」
「そちらもですか」
「よくするわ、あぜ道も掘るし」
こうしたこともするというのです。
「林檎採りも綿抜きもね」
「そちらもですか」
「するわよ、草刈機で草も刈るし」
「何か本当に」
ここまで聞いてしみじみとして言うジョージでした、ジョージは活発に誰よりも真っ先に動いて神宝が動きつつ冷静に周りを見て何をやるべきか言ってカルロスは動きつつムードを作っています。ナターシャは自分も動きながら何をすべきか言って恵梨香は作業に必要なものを次から次に出してくれています。五人でそれぞれです。
「アン王女は村の娘さんみたいですね」
「だってこの国の規模はね」
「村とですか」
「同じだから」
オズの国の中のです。
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