第13話
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「ア、アハハ……相手はアイドス様の強さを知らないのですからあのような態度でいられるのも仕方ないかと。」
一方ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、静かな笑みを浮かべているリザイラの言葉に続くようにレンは小悪魔な笑みを浮かべ、メサイアは苦笑していた。
「えっと……どうやら彼女の相手はアイドスに任せた方がよさそうだな。頼めるか、アイドス。」
「ええ、任せて。」
困った表情をしているリィンに視線を向けられたアイドスは苦笑しながら答えた後異空間から自身の神剣――――”真実の十字架”を取り出して構え
「こ、この霊圧は一体……!?」
「な、なんなのよ、その”剣”は……!古代遺物から感じられる”力”を軽く凌駕しているわよ!?」
「何だとっ!?」
「なあっ!?な、ななななな、なんですの、その”剣”は!?主の”槍”と同等――――いえ、それ以上の”力”を感じますわよ!?」
真実の十字架から感じる膨大な霊圧や神気を感じたルーファスは唇を噛みしめ、信じられない表情で声を上げたスカーレットの分析を聞いたヴァルカンは驚き、デュバリィは狼狽えた。
「クスクス……レンは大男―――”帝国解放戦線”幹部”V(ヴァルカン)”の相手をしてあげるわ。眼帯の女性―――”帝国解放戦線”幹部”S(スカーレット)”の首はリィンお兄さん達に譲ってあげる♪」
ルーファス達の反応を面白そうに見ていたレンは気を取り直してリィン達に指示をし
「わかりました。ベルフェゴール達の中から誰か一人を殿下の援護に回しますか?」
「嬉しい申し出だけど、レン一人で十分よ。――――ハアッ!」
リィンの申し出を断ったレンは魔人化して自身の得物である大鎌を構え
「――――神気合一!エリゼとセレーネ、メサイアとリザイラは”S”の相手を頼む!ステラとベルフェゴールはルーファス・アルバレアの相手をする俺の援護を頼む!」
「「「「はいっ!」」」」
「了解しました。」
「了解♪」
レンに続くように自身の”力”を解放したリィンはエリゼ達に指示をし、リィンの指示にエリゼ達は力強く頷いた。
「―――メンフィル帝国軍所属L小隊隊長リィン・シュバルツァー以下9名。これより貴族連合軍の”総参謀”並びに”裏の協力者達”の殲滅を開始する。行くぞ、みんなっ!!」
「おおっ!!」
そしてリィンの号令を合図にリィン達はそれぞれが相手をする敵に向かって行き、戦闘を開始した―――――!
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