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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第13話
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れない表情で声を上げ、ヴァルカンとスカーレットは厳しい表情でレン達を睨み、アルフィン皇女は表情を青褪めさせて身体を震わせていた。



「そういう訳で、聡明な貴族連合軍の”総参謀”の貴方は既に理解したでしょう?メンフィル帝国は今回の戦争でエレボニア帝国の”貴族連合軍”を報復対象とし、”貴族連合軍”の上層部や貴族連合軍に加担していた貴族達の当主達の殲滅を目的の一つとしているって事に。―――勿論貴族連合軍に加担している結社を始めとした”裏の協力者達”のおバカさん達もみ〜んな、その中に入っているわよ?」

「……ッ!」

「つまりは私達もメンフィルの標的(ターゲット)になっているという事ね……」

「クソッ、”西ゼムリア通商会議”を襲撃した”G”の旦那達の件もあるから、この戦争で俺達”帝国解放戦線”もついでに殲滅しようって魂胆か……!」

「!まさかNo.TやNo.]と連絡が取れないのは既にメンフィル軍との戦闘を始めているからですか!?」

レンの話を聞いたルーファスは自分達が絶体絶命にして投降すら許されない状況である事に唇を噛みしめ、スカーレットとヴァルカンが厳しい表情をしている中、ある事に気づいたデュバリィは目を見開いてレンに問いかけた。

「大正解♪”劫炎のマクバーン”はパパ―――”英雄王”リウイ・マーシルンとリフィアお姉様の”守護神”であるゼルギウスお兄さんが、”怪盗紳士ブルブラン”はエヴリーヌお姉様達と”剣帝”がそれぞれの”執行者”を殺害する為に相手をしている最中だから、あの二人がここに救援に来ることは諦めた方がいいわよ?」

「なあっ!?」

「と言う事は結社からの援軍もアテにできないみたいね……」

「どうするんだ、”総参謀”さんよ。まさに”万策尽きた”状況だぞ。しかもさっきの”殲滅天使”の話からすると投降した所で俺達は全員殺されるぜ。」

レンの口から出た更なる凶報にデュバリィは信じられない表情で声を上げ、スカーレットは唇を噛みしめ、ヴァルカンはルーファスに判断を促した。



「………レン皇女達を無力化し、レン皇女を人質にとってメンフィル軍と交渉して地上に下ろしてもらう。ただ、メンフィル帝国との和解交渉の件で少しでもエレボニアがメンフィルと戦争を望んでいない事を印象付ける為にも絶対にレン皇女は当然として、レン皇女の護衛達の命も奪わないでくれ!」

「この状況で殺すなとか、無茶言ってくれるぜ……」

「ハア……まあ、厄介なのは”殲滅天使”だけで後はただの護衛兵なのが唯一の救いね……」

「アリアンロード様直属の鉄機隊の”筆頭隊士”たる私にとっては大した相手ではありませんわ!」

ルーファスの指示にヴァルカンとスカーレットがそれぞれ呆れている中、デュバリィは得意げに胸を張った
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