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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
バトルロワイヤル 前編
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「…………サオトメ ヒロヤだ」
『サオトメ ヒロヤか。俺はカレヴィ シレン。それじゃあ───』
クロスボーンガンダムX1XXはムラマサ・ハイバスターを構えると、すぐに砲撃してきた。
しかし、その砲撃の先にケルサスガンダムゼロはおらず、代わりに背後に迫っていた機体を撃破した。
『これで貸し1と───』
その言葉を遮るように、グラディウスにバスターソード級の粒子を纏わせ、斬撃波を放つ。
斬撃波はクロスボーンガンダムX1XXの横を通り過ぎ、背後にいた機体を切断する。
「これで、借り貸し無し…………だろ? 」
『ぷっ……あっはっはっはっ!面白いな本当に。気に入った。君とのバトルは、あとの楽しみにさせてもらう。勝ち上がってきてよ? 』
それだけ言い残すと、クロスボーンガンダムX1XXはこの場から去っていき、別の宙域へと向かっていった。
「…………ふぅ」
無駄に緊張感が走ったせいか、ため息を吐く。幸い話している間に来た機体は二機のみで、他はもう片付いているようだった。
「余裕しゃくしゃくって感じかよ…………こっちは精一杯だったってのに」
右肩のブースターパックをパージし、剣を鞘に収めて飛行形態に変形する。
「ユウの奴は大丈夫か?あいつ、実力差関係無しで強敵にも向かっていくからな…………あっ、モチヅキがサポートしてるから大丈夫か」
ーーー――
「…………ミサキちゃん。逃げれると思う? 」
「逃げれるならそうしたいけど、多分無理……」
「あはは………油断しちゃったな〜」
「油断じゃなくて、無謀し過ぎ……」
「う゛っ…………ごめんなさい」
「いいから、気を引きしめて……」
「う、うん!分かった! 」
ガンダムアルカナムの発展させ、原案初期の姿にした機体、ガンダムアルカナムオリジン。その中心に、多数の機体に囲まれている。
事の発端は簡単。敵陣の中心に飛び込みバトルをしたのだ。ある程度は倒せても、相手は世界。じり貧になり、次第に崖っぷちの状況になっていった。
「グローリアレイスで切り抜けられるかな? 」
「可能だけど、その後の事を考えると厳しいかも……」
「ん〜。じゃあ新技を試すとか!? 」
「あれは今の状況じゃ有効な手じゃないと思う……」
「う〜ん…………どうしようか、なっ! 」
迫ってきた攻撃を新たに作り直した左手の七聖刀 極で受け流し、反撃で右手の七聖刀 絶を斬り払う。
直前で回避されてしまうが、左腕は切断することに成功した。
「考える時間もくれないっぽいね!策は任せたよミサキちゃん! 」
二刀を構え、ライフルから放たれる攻撃を弾きながら突っ込む。
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