ガンダムW
1648話
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人にも人気があるんだろうが。
『……シルビア?』
「セプテム将軍、こちらシャドウミラーの控え室です」
まさか最初に通信に出るのがシルビアだとは思わなかったのか、映像モニタに映し出されたセプテムは一瞬だけ驚きの表情を浮かべる。
だが、すぐに我に返ると、改めて口を開く。
『アクセルに代わってくれ』
「はい、分かりました。……アクセルさん」
「ああ」
セプテムの声が聞こえていたのだから、俺はそのまま移動して通信装置の前に立つ。
「で、俺に用件だって?」
『ああ。シャドウミラーに出撃を要請したい』
「……俺達に出撃を要請するってことは、OZでも攻撃を仕掛けてきたか?」
『いや、バートン財団の方だ。こちらの情報員が、小惑星帯の1つにバートン財団の者達が潜んでいるのを見つけた。勿論そこにバートン財団の全員がいる訳ではないだろうが、それでも叩ける内に叩いておきたい』
「……それなら、別に俺達を出す必要はないと思うが?」
連合宇宙軍のパイロットの練度は低いが、それでも壊滅的という訳ではない。
あくまでも平均的なものか、あるいは多少上下するだけだ。
そう考えれば、OZならともかく、ろくに戦力が残っていないだろうバートン財団を相手にするには連合宇宙軍のパイロットだけで十分だと思うが。
念の為に俺達をという考えもあるのかもしれないが、それだと本当の意味で一流のパイロットが育つのは難しい。
だが、そんな俺の予想とは裏腹に、セプテムは首を横に振る。
『違う。いや、アクセルが言ってる事は正しいし、その理由も分かる。だが……今回は兵士達のバックアップとして出撃して欲しいと言ってる訳じゃない。実は、バートン財団が隠れている小惑星だが、どうやら内部にトーラスの製造工場がある疑いがある』
「……なるほど。それが狙いか」
宇宙におけるバートン財団の影響力の高さを考えれば、OZからトーラスの設計図を入手し、それの製造ラインを作るといった事はそう難しい話でもない。
そして連合宇宙軍の主力は未だにリーオーだ。
勿論リーオーでも数の差でトーラスに勝つのは可能だろう。
だが、それでもトーラスを入手出来るのであれば、より高性能機が欲しいと思うのは当然だろう。
特にトーラスの主武装であるトーラスカノンは、連合宇宙軍のパイロットのように突出した技量を持たない者達が集団で攻撃をするという点では非常に優秀だし。
そんなトーラスの製造工場だが、技量が未熟であるが故に……下手をすれば、制圧するよりも前に破壊してしまう可能性があった。
そう考えれば、セプテムが俺達シャドウミラーに今回の件を頼んでくるのも分からないではない。
「凛、どう思う?」
「幸い今は膠着状態で動きがないし……いいんじゃない? た
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