第12話
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ボニアどころか他国の社交界でも有名になれる程彼の者の名が轟いていたお陰で、私のような箱入り娘でも知る事ができただけですよ。」
リィンの説明を聞いたステラは苦笑しながらリィンに指摘し
「クスクス、要するにルーファス・アルバレアの聡明さを逆手に取ったのね♪まあ、実際この巨大な船の中をやみくもに探し回るよりも、脱出する場所を特定してそこで待ち構えていた方が効率がいいわね。――――と言う事でレンもリィンお兄さん達に加勢させてもらうわね♪」
「ええっ!?レ、レン皇女殿下が私達にですか!?」
「一体何故でしょうか……?」
リィン達の考えを理解してリィン達に感心したレンは加勢の申し出をし、レンの加勢の申し出にセレーネは驚き、エリゼは目を丸くしてレンに問いかけた。
「レンもリィンお兄さん達と同じで手柄首になる人物達――――”帝国解放戦線”の幹部を狙っているからよ。」
「”帝国解放戦線”……確かエレボニアでテロ活動を行っていたテロリスト達の名前がその名でしたね。」
「ああ……そして”西ゼムリア通商会議”でもオズボーン宰相を殺害する為にオルキスタワーに乗り込んできた飛行艇に積んでいた爆薬を使って、オルキスタワーにいる多くの人達ごと葬ろうとしていた狂人達だ。」
「最もその方達の企みはルファディエル様やヴァイスハイト様達に読まれていて、二大国からクロスベルを守る為に上手く利用されましたが……」
「もしかして殿下が”帝国解放戦線”の幹部の首を狙っているのは”西ゼムリア通商会議”の件なのでしょうか?」
レンの話を聞いてある事を思い出したステラの話にリィンは頷いた後かつての出来事を思い出して表情を厳しくし、リィン同様かつての出来事を思い出していたセレーネは苦笑し、レンが”帝国解放戦線”の幹部達の首を狙っている理由を悟ったエリゼはレンに訊ねた。
「ええ。うふふ、皇族―――いえ、レン達メンフィル皇族の命を狙った罪がどれ程愚かな事なのか、レン達メンフィル皇族自らの手で思い知らせてあげるのが”筋”でしょう?」
凶悪な笑みを浮かべたレンの答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「ハ、ハハ………わかりました。こちらとしてもレン皇女殿下の加勢はとても心強いです。短い間になりますが、よろしくお願いします。」
「うふふ、こちらこそよろしくね♪」
「―――待たせたわね。」
乾いた声で笑った後気を取り直したリィンの言葉にレンが笑顔で答えたその時ベルフェゴールが転移魔術でリィン達の傍に現れた。
「ベルフェゴール、脱出艇がある格納庫を見つけたのか?」
「ええ。……あら?確かその娘はメンフィル皇女の………その娘も一緒でいいのかしら?」
リィンの問いかけに頷いた
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