第一部 ケイオスクルセイダーズ
プロローグ ビギンズデイズ
5.VS魔理沙・早苗〜クレイジーダイヤモンドは砕けない〜2
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ったけど、できた。今回は空間を広げたけど、もしかしたら、できるんじゃないか?)
「でも、距離を空けられても、また距離を詰めればいいだけの話です!」
早苗は丞一の方へ走った。残り距離五メートル。
『って、ヤベー!マジでピンチだぁ!負けた!第三部完!』
ニャル子はやはり何もやりようがない。残り距離四メートル。
「これで決まるのか!」
「さっき、丞一は射程距離一、二メートルとか言ってたわ。つまり、二メートル圏内に入ったときが勝負よ」
魔理沙と霊夢が解説をする。残り距離三メートル。
このまま、終わってしまうのか。ご都合主義の覚醒もできないまま、終わってしまうのか。
残り距離二メートル。再び早苗の射程距離内。そして、丞一も何かがカチリとはまった。
『ドラァ!』
時速300qの拳が丞一に迫る。
「なっ!─────────消えた!」
空気弾によって防がれるわけでもなく、丞一をとらえたはずの拳は空振った。
「そんな!いつの間に消えたんだぜ!」
「私たちは丞一から目を離さなかっただけどいつの間にか消えるなんて。まるで神出鬼没のスキマのよう…………っ!?まさか!」
「縮地じゃあない。縮地だとしても、時速300qもの『クレイジーダイヤモンド』の拳からあの一瞬で逃れられるとは思えない。今度こそ時を止めたんですか!」
「今度も時は止めていないさ、霊夢は気づいているようだが」
早苗は声がした方を向いた。その方向は。
「いつの間に、後ろへ!」
「しかもあんな遠くへ!十間は離れてるんだぜ!」
そう。早苗の後ろへ十間、つまり約十三メートル後ろへ移動したのだ。
「いったいどうやって」
「霊夢はわかっているのか」
早苗、魔理沙の問に霊夢は神妙な顔で答えた。
「スキマとは違う。あれは、『空間と空間を入れ替えた』」
「Exactly(そのとおりでございます)。指定した二つ空間を座標を入れ替えたんだ。これが俺の能力らしな」
そう言って、丞一はフォークを掴んでいた。
「そんな!フォークはもうないはず」
「家から引っ張り出してきたんだよ。紫さんほどじゃないが小物の移動ぐらいならばできるみたいだな。さしずめ『空間を操る程度の能力』というところか」
今度は早苗が驚かされる番だった。
つまりは、あの八雲紫と同じことができると言うことなのだから。
「いくぜ!早苗!一気に決めさせてもらうぜ!」
『最初からクライマックスです!』
丞一はフォークを両手に挟み構える。
「これが俺の───」
「はい、ストップ」
丞一と早苗が対峙している間に霊夢が割って入ってきた。
「終わりよ。終わり。これ以上やったら神社への被害がひどくなりそうだもの」
「………わかった」
丞一は空間を繋ぎ、フォークを家に戻した。
「あ
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