第113話 少年は一計やらかすようです
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させてもらう!
「"ラス・テル・マ・スキル・マギステル!! 風よ 雷よ 光よ!無限に連なり其を包め
彼を焼け 我を照らせ!切り裂け 刺し穿て叩き潰せ!!"『全きこの身を剣と化し』!
『固定』!"波源せよ 上弦の月!地上を満たせ覇軍の弓矢!皆を穿て
地を裂け 天を埋めろ!汝こそ夜の光" 『天の始原』!『固定解放・術式統合』!!
"天器『楽園を穢せし戦の徒』"!!」
ズァアアアアアアッ!!
巨大化していない代わりに、"神器"を遥かに超える本数の武器群が広間に溢れ返る。
それを操作し高速回転させて、愁磨さん達を個々に、僕らを大きく覆う。
今更作戦会議がある訳ではない。でもこれを見られる訳にはいかない。
「明日菜さん、小太郎君、アーニャ。叫び声が聞こえたら、僕と一緒にラカンさん達を
救助に。夕映さん達はアシストを。のどかさんは思考を中継してください。」
「「「「フォっ!?」」」」
「……お願いします。」
ザッ!
今まで散々連れ回すだけだったから仕方ないかもしれないけれど、急に当事者にされた
夕映さん達が固まってしまった。
その間に、ある召喚陣を描く。それ自体は中級の魔法で、知る人も少なければ、使う人も
居なければ効果は最悪。ガチの嫌がらせくらいにしか使い道がない魔法。だけど・・・!!
「"『天器収拾 待機』"!!」
ヴンッ
「ん?攻撃に転じるかと思えば、何もしないd――――」
魔法陣が光った瞬間、愁磨さんの顔が真っ青になる。
流石・・・いや、彼だからこそこの魔法の事を知っていたんだろう。
「逃げられないのも分かってますよね!!」
「ま、待て!話せばわk「"魔蟲王召喚『ベルゼブブ』"!!!」」
瞬間―――"愁磨さん達"の足元から、虫と言う虫が湧き出した。
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