第113話 少年は一計やらかすようです
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ぁ勘の良いのが殆どで一安心と言う所だが―――」
キキンッ!
「私に気付き、対応できたのは二人だけとは。愁磨さんに褒めて貰えますよ、刹那。」
その一級警戒線の後ろを難無く取り、二刀で放たれた剣戟を、刹那さんとジオンさんが
受け止めた。
「それは本当に嬉しいですね。皆さんを這いつくばらせて、頭を撫でて貰いましょう。」
「ハハハ!少し見ない間に随分言うようになったじゃないか!」
刹那さんは楽しげに笑っているけれど、全く気配が読めなかった・・・!
それどころか、攻撃が終わって初めて気づいた。愁磨さんが影として認めているだけは
ある、と言う所か。クソッ、一難去ってまた一難だ。
「察している人も居るだろうけれど、私達は『見敵必殺』の命令を受けている。
所謂、『ここを通りたくば、私を倒して行け』というやつだね。」
さっきは戦闘出来なくて時間を稼がれたけれど、今度は強制戦闘か。
・・・最悪の一手だけれど、この場は、誰か残って貰う他ない。
「……俺達が時間稼いでおく、行け。」
「私も残ります。ゼルク、そちらは任せます。」
「相分かった、自らの本分を忘れるな!」
目配せするまでも無く、ジオンさん達と刹那さんが殿になってくれる。
逸早く駆け出したゼルクに続いた僕らに銃弾が降り注ぐけれど、エーリアスさんの
水の防壁が防ぐけれど――。
ピチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュッチュチュチュ!
「うわわわわ、変な音するー!」
ドンッ!
「徹った!今一発徹ったぞ!?防御すんならちゃんとしろー!」
「はわわ、すいませんー!物理は二発重なられると防御出来ないんですー!」
「自分で弱点を晒していくのか……。『魔法の射手 地の雨』!」
カミングアウトせずとも分かっていただろうけれど、エヴァンジェリンさんは得意で
ない筈の砂の魔法の矢を、これも雨霰と降らせてくる。
魔力はなるべく消費したくなかったけれど、タダでは通れないか・・・!
「魔力を残して行けっての!『法も遮る鉄の檻』!!」
「ほう、土の最上級防御魔法か。得意でもないだろうに、良く研鑽している。」
「魔法の矢でそれを抜いて来ようとするあんたたちは何なのよ…!」
寸での所でジルダリアさんの防壁が追加され、水の防壁と合わさり、魔法の矢と銃弾を
完全に防ぎ切る。
しずな先生がそれに合わせ攻撃を仕掛けようとするけれど、その僅かな隙をついて、
階下へ続く通路に辿り着いた。同時に入口が土の防壁によ
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