第8話
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いでしょ」
「おい、どういうことだ、それは」
セレナがなんか吠えてるけど、セキュリティに追われるきっかけを作ったのをもう忘れたのだろうか?
「えっ、直接言ってほしいの?」
「……いや、やっぱいい」
そうした方が良い。またガチ泣きされても困る。
「ねえ、遊矢。貴方は一体?」
「あ〜、まあ、色々な事情があるとしか言えないかな。何処まで話して良いのかとか、そういうのが判断できないからトップの零児に聞いてくれ」
「分かった。遊矢がユーゴにそっくりなのも何か事情があるのね」
「それはリン自体にも言えることだ」
「話を戻そう。当初の目的を果たすために君にはジャック・アトラスを倒して欲しい」
「オッケー。あれ、でも確かフレンドシップカップの優勝者しか挑戦権がなかったんじゃあ?」
「そうだ、だからフレンドシップカップにも優勝してもらう」
「何か制限とかは?」
「ない。存分に君の力を見せてくれ」
「それに加えて君にはエキシビジョンマッチに出てもらう」
零児の隣、隣?上?まあ、高いところにいる五人の年寄りの中で最も目付きの悪いおじさんがそう言ってきた。
「エキシビジョンマッチ?」
「そうです。フレンドシップカップの前夜祭。それのメインイベントとしてフレンドシップカップの優勝者以外に、キングとデュエルを行える。それがエキシビジョンマッチです」
「それに出てもらい、何処までやれるのか。本戦の前のテストだと思ってもらってもかまわない」
「これは私達からの慈悲でもある。全く知らない相手に勝てとは言わない。一度だけその身でキングの力を味わってもらう。ですね、議長」
「はい。貴方もチャンピオンならデュエルを行うのが一番でしょう。ただし、エキシビジョンでは勝って貰っては困ります。そして態と負けて貰っても困ります。キングに違和感を持たせることなく、会場を盛り上げてデュエルを終わらせて下さい。それが、我々からの条件です」
「そのエキシビジョン、あなた方もご覧になられるのですよね?」
「もちろんです」
「観客の期待に答えるのも私、『千変万化』の務めです。そしてお見せしましょう。超一流のエンタメデュエリスト、榊遊勝の息子にして一番弟子、榊遊矢のエンタメデュエルを」
久しぶりの制限デュエルだ。難しい注文だけど、やってみせるさ。
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