暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・EX2
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選択はできん。

「……あぁ、好きだぞ?お前の事は」

「ふふ、ふふふふ……えへへ」

 酒のせいで朱に染まっていた榛名の頬の赤みが更に赤くなる。

「はるにゃもー、てーとくの事、だいしゅきでしゅ?」

「そうか、ありがとよ」

 そう言って再び頭を撫でる。

『しっかし、すげぇ変わり様だな。酒乱というか……とてつもない甘えん坊さんじゃねぇか』

「♪」

 撫で続けているとご機嫌になってきたのか、鼻唄を歌い始めた。

『さてどうしたモンか。流石にずっとこのままじゃあマズいぞ、色々と』

 今はまだ大人しくしているが、俺の愚息がいつ目を覚ます事やら。そんな事を考えながら撫で続けていると、榛名に更なる変化が現れた。

「?」

 何かハァハァし始めた。目もうっすらハートマークが見える気がする。




「てーとく」

「何だ?」

「あちゅいでしゅ」

「あ?」

「あちゅいので、脱がせてくだしゃい」

「Oh……」

 榛名よ、お前はいつの間にイタリアに国籍を変えたんだ?とツッコミを入れようと思ったが、寧ろ日本の艦娘の方が脱ぎ癖が酷い奴が居たのを思い出してグッと堪える。

「脱ぐのは禁止だ、我慢しろ」

 流石にこの状況下で榛名に脱がれたら、流石の愚息も目を覚ましてしまう。そうなっては抑えも効かん。

「むー」

 また頬を膨らませている榛名。可愛く怒ってもダメな物はダメだ。

「じゃあ自分で脱ぎましゅ!」

「なっ!?バカ止めろ!」

 咄嗟に抱き締めて動きを封じる。

「やー!はーなーしーてー!」

「離してたまるかこのやろっ……!」

 必死に榛名を押さえ付ける。ジタバタと暴れるので更にキツく抱き締める。

「……てーとくの」

「ん?」

「てーとくのエッチ!」

「はぁ!?」

 なんつー事を叫びやがるんだこの酔っ払いは。

「てーとくのエッチ!変態!けだもの!」

「ぐふぅっ!?」

 今のは来た。精神的にクリティカルヒットした。その瞬間に拘束が緩んでしまった。

「しゅきあり!」

「あっヤベッーー!」

 拘束をほどいて服を脱ぎ始める榛名。バサリ、と数秒で服を脱ぎ去って下着姿になってしまった。更に榛名の暴走は止まらない。

「はー、すずしー♪」

『あ!あいつ下着にまで手をーー!』

 流石にこれ以上はマズイ。俺としても、酔いが冷めた後の榛名にしてみても。俺は咄嗟に軍服の上着を脱ぐと、榛名に被せた。




「ふぅ、間一髪セーフって奴だな」

 大人しくなった榛名は、俺の軍服に鼻を押し付け、クンカクンカしている。

「……これ……」

「頼む
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