ガンダムW
1647話
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まぁ、10年以上も直接会っていない同胞……同士? 友人? ともあれ、そんな相手がやってきたのだから、直接会いたいと思うのは当然だろう。
「ふんっ、随分としぶといな。やはりまだ生きていたか」
口調とは裏腹に、老師Oの表情には明るい色がある。
プロフェッサーGの方も、そんな老師Oの様子に笑みを浮かべ近付いていく。
「抜かせ。お主こそ、まだ生きておったか」
「儂は誰かさん達とは違って、普段から身体を動かしているからな。健康状態で言えば全く問題はない。お主こそ、そのひ弱な身体をどうにかする為に、少しは身体を動かしたらどうだ?」
「ふんっ、そんな暇があったら研究に集中するわい」
そう言えば、老師Oは原作でもデュオを殴る役目を任されていたよな。
他の4人の科学者達と違って、体格もいい。
また、五飛と同じコロニー出身だという事もあり、拳法の技術に関して高いものがあっても不思議ではなかった。
……まぁ、あくまでもこの世界の人間としてはという注釈がつくが。
ともあれ、久しぶりにあった2人は、お互いに憎まれ口を叩きつつも嬉しそうに笑っていた。
そんな2人を見ていると、やがてデュオとヒルデの2人も姿を現す。
その2人も、自分達を見ている俺に気が付いたのだろう。こっちに近寄ってくる。
「おう、アクセル。出迎えご苦労さん」
「別にお前を出迎えた訳じゃないけどな。……にしても……」
改めて、しみじみと目の前の2人を見る。
そんな視線に何かを感じたのか、デュオは微妙に嫌そうな表情を浮かべて後退った。
「な、何だよ」
「……いや、折角2人きりの旅行だったのに、どうやら何も進展はなかったようだと思ってな」
「なっ!」
俺の口から出た言葉が予想外だったのか、デュオは言葉を失い……黙って話の成り行きを見守っていたヒルデは、顔を真っ赤にして黙り込む。
何となく雰囲気から言っただけだったが、本当に進展らしい進展はなかったらしい。
キスくらいはしてるかと思ったんだがな。
「い、い、い、いきなり何を言ってるんだよ、お前!?」
言葉に詰まったデュオだったが、ようやく我に返ったように叫ぶ。
その顔が赤くなっているのは、世間慣れしているデュオであっても、その辺りはまだまだって事か。
ただ、考えてみればデュオとヒルデは共に15歳なんだよな。
そう考えれば、この反応は当然の事なのか?
でも、原作だとこの2人、同棲してたって話もあるし。
……多分、同棲じゃなくて同居だったんだろうな。
何だかんだで奥手のデュオだ。それこそヒルデから迫ったりしない限り、一線を超える事はないだろう。
「アクセルさん、いきなり何を言ってるんですか!」
デュオだけではなく、ヒルデも今
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