第八話:殺人鬼のお悩み相談室
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てあたかも怒れる猛虎と化していた少女の様子が一変。顔を真っ赤にして生まれたての子猫のごとくモジモジし始める。
「え!?そ、それはその……恥ずかしいじゃないのよ……」
ラシャは呆れるしか無かった。
「ああ、貴女ステレオタイプのバカだったんですね」
ブチリ。と嫌な音がすると同時に少女の腕に光の粒子が集まった瞬間、ラシャはテーブルを蹴りあげて少女にぶつけた。
「ぶっ殺す!!」
テーブルがぶつかった瞬間、真っ二つになった。同時にラシャの肩に鋭い痛みが走る。割れたテーブルの隙間から青龍刀を携えたISの腕部のみを部分展開した少女と目が合った。
「容易くそう言うのはよせ」
ラシャは割れたテーブルの隙間から、未だISの展開がなされていない少女の腹部へ掌底を叩き込んだ。それはISのハイパーセンサーさえ見逃すほどの速く、凄まじい一撃だった。
「んにゃあ!?」
哀れ、ラシャの一撃をまともに受けた少女は扉をぶち破ると、廊下の壁に背中を叩きつけて一瞬で意識を失った。唐突な出来事に呆然とする行列に構わずに、ラシャは血を噴き出した肩を止血させると、扉の札を「CLOSE」に変更した。
「失礼、今日はもう店じまいです。また明日」
未だ事態を飲み込めていない行列に一礼すると、ラシャは少女を担いで保健室へ連れて行った。その際呼び出した千冬に少女共々こってり説教を食らったのは言うまでもない。
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